構築中。

名古屋のITインフラお守り係です。ITイベントへの参加記録などを残していきます。

ゆる SRE 勉強会 #6 参加(6/6)

こちら↓の日の東京遠征の続きです。

hmatsu47.hatenablog.com

#1 でブログ枠参加して以来、日程が合わなかったり気づいた時にはすでに枠が埋まっていたりしてなかなか参加できませんでしたが、今回は別の強い(?)イベントが同じビル内で開催されていたせいか参加枠が埋まるのが遅く、無事参加できました。

yuru-sre.connpass.com

togetter.com

なお、今回はブログ枠ではないのでゆるく書いていきます。


会場スポンサー LT : プロダクト横断で可視化するダッシュボードの開発(山北さん)

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会場スポンサー、メタップス山北さんの LT でした。

SRE チーム発足から「srest」サービス開発に至る経緯が短めにまとめられていました。

ラクティスに従うとか文化を醸成するのは大事なのですが、それに強くこだわりすぎると、良かれと思ってやったことが思わぬ方向にいってしまうのはありがちですね。

スポンサー LT らしい、きれいなオチでした。


SRE のように歩き、SRE のように鳴くときに(maru さん)

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SRE としてサービス開発チームを支援する難しさを解決するヒントを育児本に求めつつ、相手の視界に入って活動する重要性を説くお話でした。

会場のプロジェクターが Mac の周波数に合いづらかったのかそれともケーブル長が厳しかったのかはわかりませんでしたが、急遽プロジェクターの代わりにディスプレイが用意されました(それまでのつなぎの話、おつかれさまでした)。

サービス開発チームが Stream Aligned Team、SRE が Enabling Team、というコンテキストで。

なお「この本は読者を選ぶ」(ダメな人にはダメ)だそうです。

TiDB に移行してみたが、実際どうなん?(Oda さん)

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最近 Aurora MySQL などからの移行事例が多い、TiDB への移行作業と移行後に感じたことのお話でした。

AWS の Aurora MySQL → OCI の MySQL HeatWave、という事例もあるにはありますが、TiDB の話もよく聞きますね。

今回のケースでは、コストとスケーラビリティが移行の動機だったそうです。

あまり意識されていないかもしれませんが、ここは結構大事です。

その他、クエリチューニングを含め、PingCAP のサポートが手厚かったのが移行が成功したポイントとして挙げられていました。

何かあったときに切り戻しが必要になるので、これも大事です。

とあるソフトウェアエンジニアの小さく始めるオブザーバビリティ(pHaya さん)

(SRE というよりは)SWE として障害対応に課題を感じて、OpenTelemetry でオブザーバビリティに取り組んでいるお話でした。

ある程度自動化しないと環境構築段階で定着せず挫折しがちな反面、それを利用する側が意識しないところで環境が出来上がってしまうと元の目的や意図が理解されない…というジレンマが発生しそう。

まず始めることが大事。


後半の 5 分 LT

それぞれ軽くコメントなどを。

ドキュメントと IaC で SWE にもインフラ関連を担当してもらえる環境づくりは大事…ですが、チーム構成と役割分担が固定化されてくるとなかなかうまくいかないので、やるなら早い段階で、というのが個人的な感覚です。

SLO の前にまず CUJ(クリティカルユーザージャーニー)を意識して SLI/SLO を設定。ツールに泣かされてうまくいっていないところがあるようですが、参加者のコメントをヒントに解決すると良いですね。

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写真がちょっとブレちゃいましたが、不要なリソースを削除するのはセキュリティ的にも大事、です。

パブリッククラウドがターゲットになりやすかった記憶が。

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ドキュメント、手順とか決まりごとをまとめるのも大事ですが、その裏にある意図を残すのも大事ですね。

あと OpenSLO は知らなかったので一度確認しておきたいです。

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これ、なかなか大変なんですよね…。

準備それ自体の大変さもありつつ、エンジニア層以外には「遊んでる」と誤解されがちで色々根回しが大変だったり。

(なので、個人的には今の組織にいる限り、もう準備することはないでしょう…残念ですが)


懇親会も、立ち話をしているうちにあっという間に時間が過ぎました。

SRE NEXT は有意義ですが、ゆる SRE 勉強会も「SRE NEXT とは別の軸」として大事な存在ですね。

そろそろ 1 周年記念回が開催されるそうなので、楽しみにしています!