本編の記事、
ではすごくあっさりと書いたので「お前は冷酷な人間か」と思われそうですが、最後の沢渡さんのセッション、
私に背中を見せてくれた永遠の上司Sさん(インフラ勉強会1周年記念イベント講演資料)
は、目から汗が出そうになりながら聞いていた一人です(嘘くさいですが本当です)。
【動画】※02:43:45 あたりから www.youtube.com
すごく感動的なお話だったので、帰り道もしくは家に帰り着いた後で、
「自分はこんなに良い上司ではないし、こんな風にはなれないな」
とか、
「自分の上司は全然違う。自分は恵まれていない」
などと、無力感・絶望感に襲われた方も少なくなかったのでは?と想像しています。
事実、あんな上司はめったにいないと思います。
ただ、チームで仕事にあたっている職場なら、要は
「チームとして、最大のアウトプットを持続的に出すには?」
をシンプルに考えてやっていけば良いので、上司だろうが「リードなんとか」の人だろうが、誰か特定の人が「すごい人」である必要はないのです。
上司だろうが部下だろうが、足りない部分を相互に補えば OK。上司は自分の足りない部分を部下に頼れば良いし、部下は上司が頼りない・合わないと思ったら、チームの先輩や同僚、場合によっては別チームの管理職や先輩に頼っても OK でしょう。
※何かしてもらったときは感謝を伝え、ミスをしたときは謝る。褒めるのは意外と難しいので(「上から目線」と捉えられることも)場合によっては代わりに感謝の言葉を伝えるのもアリ。
向上心を持つのは良いけれど、「ないものねだり」でメンタルを消耗するのはもったいないです。
個人的な話ですが、わたしが一番影響を受けた上司も(偶然ですが)「S さん」でした。
かなり放任主義で常に仕事を与えられるわけでもなかったので、当初は
「このままではまずいから、転職の準備をしようか」
と真剣に悩んでいたりしましたが、
- 日によって・時期によって波はあるものの、常に業務に追われる状態にならなかった
- 結果として自己学習の時間を取ることができた
- まだ組織が小さかったこともあり、多少無謀な「挑戦」も黙認してやらせてくれた
- 社内ネットワークの Active Directory 移行に失敗し、S さんを道連れにして慰安旅行をキャンセルしたのも今はいい思い出(?)
- なによりも S さん自身が技術好きだったため、業務時間後に延々と立ち話で盛り上がることができた
ので、結果的に、他のメンバーがスキルを持たない分野で主導的な役割を果たし、成果をあげることができました。
また、途中で健康状態が悪化して仕事ができなくなったとき、S さんの部下時代に蓄えたスキルがあったために退職させられることなく首を繋いだ、ということもありました。
沢渡さんの上司の S さんとは全然違うタイプの S さんですが、わたしにとっては今の自分の基礎を作ってくれた恩人ですし、直接の関係がなくなった今でも、時々相談に乗ってもらう相手です(そして、逆に相談に乗ることもある、というのが自分としては嬉しいところ)。
一方、わたし自身は管理職志向ではないため部下を持ったことはないのですが(というかそもそも気が短いので「部下クラッシャー」になりそうで危険!)、後輩に対して何気なく伝えたことや配慮してあげたことを(わたし自身はすっかり忘れているのに)後輩が覚えていてくれて、あとで「あのときこう言って(して)くれたことをすごく感謝している」と伝えられたことが何度もありました。
要は、お互い完璧にほど遠くても、周囲の他者に良い影響を与えてもらい自分からも与えることが続いていれば良い、ということですね。
少しでも気が楽になったかたがいらっしゃれば幸いです。