去年のCROSS2017に続いて、個人スポンサー参加してきました。
なお、タイトルは「1日目」ですが、2日目の3/24(土)は仕事のため参加できず、1日目のみの参加です。
※PCにプレインストールされて勝手に有効になったMcAfeeがMANABIYA公式サイトを遮断する…スポンサー等色々な先にリンクがあるのがいけないのか…?
MANABIYA参加前、前泊して品川周辺を写真を撮りながらウロウロしてました。
何故かというと、本日・3/25(日)開催の東京都オープンデータアプリコンテストの発表会・表彰式で、Qiitaの記事でお馴染みのHiroz31さんがKoretteの発表と展示をされるのですが、来場者にその場で問題の登録体験をしてもらえると良さそうなので、オープンデータに合わせてしながわ百景の一部のスポットの写真を用意することにした…というわけです(生憎の曇り空で綺麗な写真は撮れなかったのですが)。
ちなみに写真はこちらです。
というわけで、15,000歩以上歩いてからの会場入りとなりました(開始前にすでに疲れてる。名古屋→東京の移動が1時間45分に対し、宿泊先の大井町→会場の移動が3時間オーバー…)。
学校です。
廃校になった千代田区立練成中学校の校舎(アーツ千代田3331)が会場でした。
なお、疲労度の関係で、参加レポートも簡単なものになります…(ランチセッション・LTは省略。お昼をごちそうになったのにすみません…)。
PostgreSQLの今とこれから(澤田 雅彦さん)
PostgreSQLの世界で活躍中の若手エンジニア、澤田さんのセッションでした。
私自身は、MySQLがまだMySQL ABから提供されていた時代(その後Sun→Oracleと次々に買収された)、日本で有名になってきた当初はライセンス上商利用に制限があったので、PostgreSQLを7.4ぐらいのころまで使っていました。夜間にVacuumを掛けないといけなかったので大変でしたが。
その後についてはMySQLばかり使っていてPostgreSQLは全く追うことができていなかったので、7系以降での機能向上(外部キー・WAL・マルチバイト/ロケール・Vacuum改善・Windows対応・二相コミット・Window関数など)の流れや開発コミュニティ、企業の開発参入、これから向かうであろう方向(DWH/BIなどの分析用途・DBMS連携・ストレージエンジンなど拡張性向上)について確認できたのが収穫でした。
分散処理とコンテナ化インフラの面白い関係(田籠 聡さん)
スライド:
Tales of Modern Systems: Distributed / Containerized Systems
DBつながりでyoku0825さんのMySQLのセッションを聞こうかと思っていたのですが、MySQLについては話を聞く機会が多いので、方針変更でこちらの話を聞くことに。
Hadoopの変遷(進化)、Docker登場からKubernetes(k8s)でオーケストレーションという流れ、現状データストアだけDocker/k8sのエコシステムにうまく乗っかり切れていない点などなど…「プロの話芸」が目の前で展開されて、面白かったです。
※こんな雑なコメントで済ませるような内容ではなかったです。他の参加者のブログ記事を参考にしてください。
Excel業務をWebアプリに!コンポーネントベンダーが眺めたフロントエンド開発(村上 功光さん)
スライド:
Excel業務をWebアプリに!コンポーネントベンダーが眺めたフロントエンド開発
インフラ屋が聞きに行くのはちょっと場違い感がありますが、一度話を聞いてみたかった題材だったので参加しました。
日本では「スプレッドシート」というより「Excelライク」なUI/UXが昔から求められ続けてきたこと、「Excelライク」といっても見た目(グリッド表示)だけなのか数式入力・キーバインドなど操作性も似せるよう求められるのかの違いとそれによって選ぶべきコンポーネント/ライブラリが異なることなどの説明がありました。
また、最後はグレープシティ製品の紹介がありました(見たかったのでちょうど良かった)。
サービスにスプレッドシートを組み込む必要が出てきたら、「フリーのライブラリで済まそうとしてかえって無駄な時間を掛ける結果になるより、お金を払ってクオリティの高いものを最初から実装しよう」と提案したい…。
DB CrossSession(曽根 壮大さん・澤田 雅彦さん・yoku0825さん・木下 靖文さん)
MANABIYAにはこれを楽しみに参加したようなものです…が、朝歩きすぎたせいか、ちょっと疲れが…。
セッションの中で出てきたキーワードなどをあげておきます。
- 新しいハードウェア(GPUなど)への対応が進む
- RDBMSが扱うデータ/データ構造の種類が増えた
- 非RDBMSでトランザクション実装→本当に必要?
- SQLの代わりになるものがまだ見つからない
- 登壇者じゃない人の発言が一番長い←「〇〇さん、マイク持っといたほうが良いよ(返さなくても)」
- バージョンアップ対応はダンプ&リストアが基本
- テーブルのリファクタリングは再帰テストで(でもアプリ側はアプリ側でやってもらうしか…)
- 「なんとなく大丈夫そう」(行けそう)
- アプリケーション・データ・DBMSなど、システムの構成要素の中で寿命が一番短いのがハードウェア
- パブリッククラウドは強制バージョンアップ
- どのDBを選ぶか→ライセンスの違いに注目(GPL・BSDなど)
- 身近に助けてくれる人がいるものを選ぶ
- もんごさんはやめといたほうが…
- PostgreSQLでは安易に拡張機能を作らない(本体のバージョンアップですぐ動かなくなるので、作るなら面倒を見続ける覚悟が必要)
- pg_upgradeではデータがよく壊れる
身近に助けてくれる人…どれを選んだとしてもいない、悲しい現実(そして人は強くなる or 挫折する)。
Introduction to Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility(江川 大地さん)
PostgreSQL互換のほうのAuroraについても知りたくて参加しました。
が、28日のAurora Dayにも参加するので、もしかしたら他へ行ったほうが良かったかも…と後で気づきました(このセッションの話がダメだったということではなくて、あくまで自分のチョイスの問題ですが)。
前面はMySQL互換/PostgreSQL互換で違いはあるものの、後ろの仕組みはほとんどMySQL互換版と同じような構造であることがわかりました。
また、Performance Insightsの基本的な見方の解説を聞けたのが収穫でした(MySQL互換版にやって来るのかどうかわかりませんが)。
リクルートライフスタイル流!分析基盤との賢い付き合い方(白子 佳孝さん・秋本 大樹さん)
マルチクラウドという触れ込みだったのですが、クラウドでないものも組み合わせて構成されており、当初のイメージとは若干違いました。
使いやすさを追求していくとだんだん職人芸のような構成になっていきますが(といっても手あたり次第ではなくよく考えて構成されているものですが)、これを職人がいない(or 1人しかいない)組織で真似すると、痛い目にあいそう…。
※これも、こんな雑なコメントで済ませるような内容ではなかったです。若い人もおじさんも、話が上手い方が多くて、勉強になります…真似できないけど。
マイクロサービス on マルチクラウド(長野 雅広さん)
スライド:
Microservices on Multi-Cloud // Speaker Deck
メルカリの日本・US・UKのインフラの変遷について解説がありました。
日本は「さくら」のイメージが強かったのですが、GCPの利用も進んでいるそうで、ネットワークのこと(レイテンシとか)を考えたらやっぱりAWSよりGCPだよな…という感想がすぐ頭に浮かびました。
マネージドサービスを使わずIaaS上にすべて構築するようにしたこと、今後エンジニア1,000人体制を目指すこと、通信の遅延を可能な限り減らす工夫をしていることなど…なかなか真似ができないことをされていますね。
※これも、こんな雑なコメントで済ませるような(以下略)。
一応、観覧したランチセッションとLTのうち、資料を見つけた分のみリンクを付けておきます。
インフラエンジニアがk8sでアプリを作って見えた今後のインフラ
Coding CDN in Moneyforward // Speaker Deck
5分で分かる脆弱性スキャナVulsと無料パスワード管理システムbitwardenについて // Speaker Deck
元Oracle 使いだけど、 MySQL のSQL 実行計画について ちゃんと調べた // Speaker Deck
LT観覧後、少しだけ六本木に寄って東京ミッドタウンの夜桜を見てから帰りました。
最終的に、22,500歩を超えた1日でした。
金曜日の時点で会場がそこそこ混雑していたので、土曜日はもっと大変だったと思います(推測)。
スタッフ・関係者の皆様、お疲れさまでした&ありがとうございました。
会場に対して参加者がちょっと多すぎて混乱もあったと思います。記入する場所と時間が足りなくて、紙のアンケートにコメントを書けずに提出してしまいましたが、個人スポンサーとして参加した感想は、
明日は特別席で晒し者?
— hmatsu47 (@hmatsu47) 2018年3月22日
ということにはならずに、人が多いセッションではどんどん席を埋めて行ってもらえてよかった反面、最後のセッションでは確保されていたはずの席がなく先に着席されていた方の席を奪う結果になってしまって(すみません)、今後、2回目があるときは要検討事項かもしれません(個人スポンサーのエントリはそんなに多くなかったので、思い切って低額コースに絞って限定グッズの提供のみとしたほうがいいかも。会場で一般配布されないモノが良さそうですが)。
また、職員室へ行く機会が最後まで持てなかったので、放課後開催のほうが…と思いました。授業を受けなくて先生に直接質問できるような優秀な生徒だけでなく、授業をきっちり聞かないとついていけない生徒にも救いの手を…?
あと、部活動や課外活動も…と一瞬思いましたが、先生の過重労働解消で時短が叫ばれている中では、時代に逆行するのでそれはNGですね(おじさんの子供時代を基準に考えてはいけない)。
追記:
本題とは関係ありませんが、冒頭に書いたHiroz31さん、結果は優秀賞(最優秀賞の次、全体の2番目)だったそうです。おめでとうございます!