久々の本の紹介ですが、新刊ではなくて3年半ほど前に刊行された本の紹介です。
以前取り上げた、「応仁の乱」の著者の本です。
「応仁の乱」が結構売れているようなので、この本も書店では近い場所で売られていたりします(「応仁の乱」は文庫本、こちらはサイズも厚さも違うので、全く別の書棚にあることも多いのですが)。そのせいか、私が購入した段階で、5刷(2017/3/15)まで進んでいました。
購入当初、「応仁の乱」よりボリュームがある本なので、すぐには読み終わらないだろう…と思っていたら、難聴・耳鳴りで通院し診察や検査を待つ間に読み切ってしまいました。
この本にも応仁の乱は出てきますが、メインは蒙古襲来から南北朝の内乱が終わるあたりまでだと思います。
内容は多少難解な部分もありますが、「応仁の乱」よりは読みやすく理解しやすい印象を受けました。
※応仁の乱同様、同族間の争いが多かった時代を取り上げているので、登場人物と立場(南朝方/北朝方)について混乱する面はあります。
ただ、この本を読むにあたって、本の主旨というか主張したいことについてあらかじめ理解していないと、「くどい」と感じて途中で投げ出してしまう可能性もあります。
そのため、この本を買う前に、「はじめに」とともに、「終章」の最後のセクションと「あとがき」を読んでおくことをお勧めします。