去年に続き、今年もJTFに参加してきました。
名古屋からは遠いので、10:00からの参加はあきらめて、基調講演の途中で会場に到着。
ホール内はほぼ満席でしたが、外にいる人の人数が、気のせいか、去年より少ないような…。
その後のセッション会場内の人数も去年より少なかった気がしますが、今年のテーマである、IoTやAIにあまり関係ないセッションを選んだせいかも。
以下、参加したセッションの感想です。
基調講演「現実が正解だ! やってみんとわからんことだらけ。 さくらのIoT企画・開発365日の軌跡。そして、次の365日へ。」(小笠原 治さん)
講演の終盤、天草Xアスロンの話のあたりから聞き始めました。
パラグライダーの位置情報の把握で、通常の無線LAN規格では電波法に引っかかるので、急遽「LoRa」を採用することになり、最終的にはギリギリで間に合った、という話です(詳しくは上のリンク先を参照)。
火を噴いたプロジェクトとの対比で「デスマーチ」という表現を使って話をされていましたが、こういうのは、学園祭とかイベントの準備に近いノリなんでしょうかね。
本物のデスマーチとは違って、徹夜しても平気な感覚はわかる気がします。
情シス戦線異状アリ!? 自作のパケットレコーダーで海外拠点のLANを自動監視してみた(@Clorets8lackさん)
選択したセッションの中では、唯一IoTやAIに掠ってます。
海外展開している会社での情シスの苦労話や注意点、業務の工夫、そしてSonarmanのお話でした。
・ネットワークのTTLが日本とはケタ違い(インドで300ms)
・お互いに母国語でない言語でコミュニケーションすることも
・断食休み
・雷、停電
・Ethernet SWがすぐに買えない、通信できないLANケーブルが多数
・法律でログの義務付けをしている国もあれば、従業員のプライバシーを重視している国もある
などなど、私自身もWebインフラの担当をする前には情シスをやっていて、中国進出で色々似たような経験をしているので(現地には行かなかったですが)、うなずけることが多かったです。
もっとも、日本でもほんの十数年前には、地方都市レベルでは、その辺の家電屋にSWやLANケーブルは置いてなかったですね。
また、「回線工事をする担当者が、自分が出したゴミを片付けていかない(それは掃除を専門にする人の仕事だ、自分のする仕事ではない)」という話も出ましたが、どんな職種・職位の人でも自分でゴミを片付けるのが普通、と考えるのは、世界の中では日本人など「少数派」かもしれません。
現地の人の心を掴んで、うまく事を進めるためには「恩を売っておく」ことが必要、さらにそのためには「現地にいる人以上に(リモートで)高精度の問題検知・対応・対策ができる」ことが大事、というのは、Webインフラ担当の私にも参考になる話です。
Giveの内容は違うとしても、DCやクラウド業者、サポート事業者などの担当さんとはGive&Takeで仲良くしておく、またユーザコミュニティにも参考になりそうな情報を提供するなどしておくと、困っているときに助けてもらえる可能性が高まります。
NWの監視も、可能な限りキャプチャを活用して…ということを考えていたところなので、Sonarman VM版を試してみたいと思います。
Mackerelの技術の全て。これまでの道のりと更なる発展に向けて(Songmuさん)
サーバ管理・監視のMackerel(鯖)の話です。といっても、サービスの紹介ではなくて、開発言語など技術の話です。
インフラ担当とはいえアプリケーション開発もしているので、言語の選択には興味があります。Scala、Go、Perl、Ruby、Python等、適材適所(時には開発者の趣味?)で幅広く使われていることがわかりました。
ミッションクリティカルなものはScala、エージェントなどは高速なGo、既存のエコシステムに乗っかるためにRuby、などなど。
特に、少人数で開発する場合、属人性や開発後のメンテナンス(その言語ができる人が抜けたらどうしよう…)を気にして、1つの言語で何でもやってしまおう…となりがちなので、注意したいところです。
愛知県にもMackrel開発メンバーが1人いる、というのは意外でした。
http://songmu.github.io/slides/jtf2016/#0
長くなったのでその2に続きます。