構築中。

名古屋のITインフラお守り係です。ITイベントへの参加記録などを残していきます。

PostgreSQL Conference Japan 2023(11/24)後編

前編の続きです。

hmatsu47.hatenablog.com

参加セッション(続き)

【T2】VACUUM Simulator を使って VACUUM をもっと理解しよう(pganalyze / 織田さん)

speakerdeck.com

象使いとしては必須科目(?)ともいえる VACUUM について理解するセッション。個人的に

と意気込んで参加したものの、

頭の中で整理はし切れませんでした。

アプリケーション実行環境における共有のヒープメモリ空間は排他制御することはあっても MVCC のような並列バージョン管理をするケースは稀なので GC の仕組みと VACUUM の仕組みはその点で大きな違いがあるような気がします。

PostgreSQL の文脈で「ヒープ」の対になるのは「インデックス」という話)

いまは オート VACUUM があるから便利ですよね(なかった時代に挫折した者より)。

(理解しやすい形での)可視化大事。

続編ではありませんが、懇親会で(本編で紹介できなかった)pganalyze 製品の説明がありました。

【E3】柔軟性がより向上した論理レプリケーションの活用について(NTT テクノクロス / 金澤さん)

PostgreSQL 15 以降のバージョンアップで論理レプリケーションに追加された機能から 3 つピックアップして説明がありました。

対象データを減らせれば転送に必要な帯域も容量も減りますし。

なるほど。

この後、「素人質問で恐縮ですが」の別バージョン的なやり取りが展開されましたw

【A4】pgvector を使って ChatGPT と PostgreSQL を連携してみよう!NTTデータグループ / 石井さん)

www.slideshare.net

前編冒頭に記したとおり、今回は「猫も杓子も(象も亀も)Vector Store」という感じでしたが、Vector Store の使い方だけでなく理論的な説明を含むセッションでした。

個人的に、今年 4 月の PostgreSQL アンカンファレンスで

ネタにしましたが、その2 ヶ月前の

www.docswell.com

これ↑が pgvector 初言及でした。

ちなみに、記憶違いと↑(35 ページ)でリンクされている記事の読み間違いによって勘違いしていましたが、pgvector 本体は Supabase とは関係なく 2021 年 4 月にバージョン 0.1.0 が公開されたところからスタートして、当初は地味にバージョンアップされていたのが、今年に入って急展開!みたいな流れでした。

(Supabase が開発したのは「pgvector を LangChain などから使うライブラリや Extensions」のほうですね。LangChain には Supabase 以外の PostgreSQL から利用できる pgvector 用ライブラリも存在して、そちらの開発も進んでいます。そして石井さんのお話は後者を扱ったものでした。確か)

あっという間に新しい呼び方が定着しましたね。

そこをあえて SQL 文を出して石井さんが解説してくださいました。

TF-IDF とか Word2Vec の頃ですね。

はい。来ました。

そしておまけです。お勧め。

懇親会

去年はコロナもあって「個別パッケージ(カプセル?)提供」みたいな感じだったのが、コロナ前の姿に戻りました。

懇親会 LT

Hasura に Neon と来て…Supabase は来なかった(残念)。

デモは失敗してしまいました(本番のお約束ですね)。

セッションの(時間切れ)リベンジ完了?

気づきませんでしたが、こちらも(別の意味で)セッションのリベンジだったようです。

「何もなければ PostGIS のセッションに行っていた(かもしれない)勢」です。

(今回は「入門の入門」だったのでパスしましたごめんなさい)

その他

今回も「各地のお土産争奪じゃんけん大会」が開催されました(ふぐ雑炊をいただきました)。

あとは、

MySQL 勢が軒並み帰ってしまい一人寂しく(?)残されましたが、アンカンファレンス仲間(?)の皆さんとお話しができて楽しめました。

おまけの出来事

豊橋駅で不審物発見!

…結果、ただの弁当ゴミで良かったです。

(そして、東京駅周辺にたくさんの「同志」がいた!)


前回参加したときはちょっと寂しい感じがしましたが、今回は本編も懇親会も人が多く活気が戻ってきた(そして「高齢化」が他の界隈と比べて進んでいる DB 界隈でも、新たな若い年代の参加者が増えてきた)印象です。

開催ありがとうございました。