私自身は社内や部内の勉強会、研修会などで何かを説明する機会はめっきり減ったのですが、色々見ていると勉強になります。
今日の講義で「MySQL サーバの起動と接続の違いがわからない!」と質問があり「お店のシャッターを開けるのが起動,お店に入るのが接続,お店のシャッターが開いてないと入れないですもんね!」という例え話をしたらスッと理解してもらえた😳
— カカカカック (吉田慶章) (@kakakakakku) 2018年1月27日
多分、先に「停止(シャットダウン)=閉店ガラガラ」を思いついたのだと勝手に想像していますが(書いてないけど)、こういう例えをいくつか持っていると話が通じやすいです(特に、相手の趣味や知識に合わせてチョイスできるとベター)。
RTで、
社会人になった頃、一般にパソコンが普及し始め、しばらくしてネットが普及し始めたけれど、当時はIDとパスワードの違いがわからない人がたくさんいたことを思い出した(残念ながら、上手い例えで理解してもらえるようなスキルは持ってなかった https://t.co/g1F9Xkkh2E
— hmatsu47 (@hmatsu47) 2018年1月27日
と書きましたが、当時何に例えたかというと、一番スタンダード(多分)な
- ID=キャッシュカード
- パスワード=暗証番号
でした。
で、当時はなかなか理解してもらえませんでした。
何がまずかったのかというと、
- パスワードと暗証番号はいずれも知識情報だが、キャッシュカードは「モノ」なので、ID(知識情報)との対応がイメージしにくい
- キャッシュカードはクレジットカードと混同しやすい。クレジットカードは「カード(物体)」「カード番号」「セキュリティコード」「氏名」「サイン」「暗証番号」「有効期限」など、ID・パスワードに対応しそうな要素がたくさんあるし、使う場面によってIDとパスワードに対応する要素が変わることがある
あたりが原因だと思います。
また、別の話ですが、
「市川染五郎」という名前のと「○代目」という代カウントは複合ユニークキーだな、というよくわからないことを思いついた
— 松岡@DDDブログ書いてます (@little_hand_s) 2018年1月27日
というネタも、説明する相手を選びますが(このネタがウケる相手が身の回りに1人しか思い浮かばない)複合(ユニーク)キーを覚えてもらうついでに
- 同一人物が別の名前を襲名する度にレコードをUPDATEすべきか、それとも元のレコードを残して新しいレコードをINSERTすべきか
- ただの複合ユニークキーではなく主キーだったらどうか(特にMySQLを使う場合)
- CHECK制約を付けるべきか付けないべきか。付けるとしたらどう付けるか
などの「発展テーマ」につなげることができます。
先のMySQLの例では、(普通のMySQLには存在しませんが)MySQL Cluster(NDB Cluster)のシングルユーザーモードの説明を「シャッターは途中まで上がっているけれどお客さんは入れない状態」(店員さんが開店準備中)とでも表現すると分かりやすいかもしれません(ワンオペか?と突っ込まれそうですが)。
※その他、アニメネタやアイドルネタで説明できるとすんなり分かる受講者が多そうですが、生憎私はそこの分野が弱いです。
「何かと関連を持たせると覚えやすい」というごく当たり前の話なのですが、教える側になるとついテキストやレジュメに書いた必要事項をすべて説明しなければ…という方向に行ってしまい、受講者の理解度を上げる工夫がおろそかになりますね。
※理解してもらったら、今度は「すぐに実践してもらう」のが重要ですね。
あと、「MySQL サーバの起動と接続の違いがわからない」なんて、普段当たり前にMySQLを使っている身からすると思いもよらない視点からの質問で、こういう質問を臆することなくできる受講者もなかなか良いと思いました。