構築中。

名古屋のITインフラお守り係です。ITイベントへの参加記録などを残していきます。

Cloudflare Meetup Nagoya 第 5 回 初心者向け回参加(4/12)

初心者向けの回でしたが LT が気になったので参加しました。

cfm-cts.connpass.com

各 LT

Cloudflare CDN 設定奮闘記(Katz さん)

いろいろ事情があって(笑)あまり書けません。

LT と関係ないことを呟いていましたw

いつも思います。

このあたりから LT の内容をお察しください。

これは亀田さんのリプライがついているとおり無償版の制限ですが、注意が必要ですね。

R2 の 2 種類のデータマイグレーションを試してみる(Aiji さん)

AWS の S3 などから Cloudflare の R2 にデータを移行する(公式サポートの)方法 2 つの説明でした。

容量単価よりも egress の通信コストの低減効果が大きいようです。

AWS の S3 に対抗して(?)低頻度アクセス(IA)もサポートされました。

2 種類のデータマイグレーション、1 つは

  • Super Slurper

developers.cloudflare.com

でデータの一括移行が、もう 1 つの

  • Sippy

developers.cloudflare.com

で段階的な移行が可能、という話(と実演)でした。

Sippy の狙いはこちらの記事を読むと良さそうです。

blog.cloudflare.com

Cloudflare とメール送受信(dabits さん)

他のクラウドサービス(例 : SendGrid)を利用した送信と、Cloudflare Email Routing を利用した受信(正確には受信したメールの転送)の話でした。

送信についてはこちら(Resend)がお勧めとのこと。

Google だけで完結したい方向け…ですが、見つけづらいところにあるらしいです。

POP 非対応なのは電気通信事業者法絡みの理由だとか。

社内アプリで D1 をプロダクト運用してみた体験談(haochenx さん)

について、Vercel ではなく Cloudflare で実現している話でした。

無料枠が 5000req/day という話でした。

本当に黒字化する気があるのか…?

CDN ハンズオン(亀田さん)

LT が全体的に押していて時間が圧縮されましたが、後半は亀田さんによる CDN のハンズオンパートでした。

まずは解説

ハンズオンの前に、CDN パフォーマンスと DNS についての話がありました。

「ペアリング」とありますが一般的には「ピアリング」のほうが通じそうですね。

現状はこの図ではなく「日本のトラフィックの 90% が大手町を通る」という話でした。

(実際には、地域 IX は下火になったものの「大手町以外の東京ベイエリアとの狭域分散」や「大阪、そして福岡・名古屋・仙台など大都市圏との広域分散」という構成にはなっているはず)

ちょっとマウントっぽく聞こえそうな不穏なポストでごめんなさい…ですが、オンプレで Web のシステム構築に携わった経験がなく最初からクラウドで構築したみなさんにとっては、IX(インターネットエクスチェンジ)を知る機会は(独学で学ぶとかしない限り)なかなかないですよね。

内容的には亀田さんのこちらの記事↓のとおりで、AWS の Route 53 など一部の DNS で提供されている「A レコードのエイリアス」とは技術的に別物です(CNAME Flattening)。

zenn.dev

昔「DNS のルートサーバーは 13 台と言われることがあるけど実際には 13 台ではないよ」という枕詞(?)から IP Anycast の話を始めるのがテンプレだった気がするのですが、

亀田さんが「知らなかった」というのはリンク先の記事のどの部分だったんでしょうかね?

この話は BuriKaigi2024 で聞いて笑いましたw

そしてハンズオン

やった内容は(みんな大好き?)「cman.jp を Cloudflare の CNAME Flattening 経由で表示/キャッシュしてみる」という簡単な内容でした。

cman.jp

こういう事情があるので Google は CNAME Flattening 経由で表示できません、とのこと。

cman.jp は CNAME Flattening 経由であっさり表示できました。

ただし、デフォルトでは

ということで、Cloudflare のページルールでキャッシュのルールを変更し、特定パス配下のファイルをすべてキャッシュする設定に変更すると、

という動作に変わりました。


次回は、

だそうです。