構築中。

名古屋のITインフラお守り係です。ITイベントへの参加記録などを残していきます。

開発力を向上させたい、とは言うけれど

このブログのテーマというか目的というか、そういうものについて、すでに埋もれてしまっているのと関係ない話題も増えているのでよく分からなくなってきていますが、最初に書いたのはこちらのエントリです(途中加筆あり)。

hmatsu47.hatenablog.com

 

ところで、私の職場の開発チームでは「サービスのリリースや改修スピードが遅い」ことがずっと問題になっており、それで「開発力を向上させたい」という話が何年も前から出ています(このあたりの分析が正しいとか間違っているとかはここでは触れません)。

そのため、ちょっとでも足しになればと勉強会参加記録などを公開しています。

※公開して良いかどうか判断が付かない内容もあって明確に書いていない部分もあるので、メンバーに対しては「気になったテーマがあったら直接聞いてね」という意図も込めています。

 

また、先日の、

hmatsu47.hatenablog.com

などは、外部の人からすれば主題は「外部業者さんとの折衝」のほうだと受け取るでしょうし(そもそも「技術ブログ」と絡めて書く意味がよくわからないと思う)、「プライドの問題が大きい」と捉えるのが普通でしょう。

「技術ブログ」を絡めた(というかそっちを主題にした)のは、「技術ブログを書く」のが技術力・開発力の向上に役立つ(と自分でも実感している)のが理由です。

但し、ほかにも技術力・開発力を向上する方法はたくさんあるので、必ずしもそれにこだわる気はないです。

実際、メンバーが書きたいかどうか以前に、チームの管理職があまり乗り気ではなさそうですし。

 

管理職が乗り気でない理由は色々あるようですが、とあるITイベントにメンバーを参加させるかどうかについて(私と)激論になったときに出た「本音」が、

「とにかく、目の前にある仕事を片付けてほしい。好きなことをやるのはそれからだ」

だったので、まるで子を持つ親の心境そのもので苦笑するしかなかったです(「ゲームばかりやってないで勉強しろ」、か)。

 

…色々話が飛んでいますが(表現力に課題あり)、ここからが本題(たぶん)。

 

この時点で、技術力・開発力が向上する風土があるのか、外部の方は非常に疑わしく思ったのではないかと思いますが、当人(管理職)たちは商業ベースでないITイベントや勉強会には全く行かないので、エンジニアの本音はネット経由でしか聞くことはありませんし、スキルアップを強く意識して行動するエンジニアに対しては「会社のビジネスを軽視するヤツら」として敵視しているフシがあったりします(さすがに口に出しては言ってない模様)。

少なくとも、理由の如何を問わず短期間での転職を繰り返す人たちのことは快く思っていないはずです(「スキルアップのため転職」なんてありえない、という思想)。

 

そのような管理職がメンバーに言っているのは、

「セミナーや研修には積極的に参加してね(会社負担)。本買っていいよ。但し、業務に必要のある内容に限るけど」

「稟議を上げるときには決裁者が通しやすい内容を書いてね」

「日曜日のイベント等は労務管理上問題があるので業務参加は認めないよ」

です。が。

 

「何も支援がないよりマシ」といえばその通りなのでしょうが、私と違って(?)従順なメンバーの皆さんは、「業務に必要のある内容」を律儀に守ろうとするあまり、「確実に業務に必要な内容」と考えられるものしか希望を出さなくなり…そうすると、結果として「業務に必要な範囲を(セミナーや研修では)カバーできない」、という、残念なことになります。

※加えて、「通しやすい稟議」を上げるために、本業に割くべき時間とエネルギーを消費してあれこれ考え、二度三度と書き直す…。

そのうち、

・タダで参加できるセミナー・勉強会

・業務時間が終わった後のセミナー・勉強会(休日は家の事情で業務時間以上に自由がない人が多い…)

以外、管理職のほうから勧められない限りほぼ参加しなくなります。

※管理職は「なんでみんな主体的に能力向上しようとしないの?」「いつまでたっても開発スピードが上がらない」と不満げ。

 

やんちゃでわがままなメンバーに対してなら「もうちょっと業務に必要のある内容にしてね」とクギを刺しても良いのでしょうけど、ね。

 

「業務に必要かどうか」なんて、現在直面している課題に直接関係しているもの以外、正直「わからない」です。

私自身、その時々の上司から「それはうちでは必要ない」と言われ続けてきたことを趣味として続けて、後々業務で役立ったことなど何度でもあります(むしろそっちのが多い)。

逆に、私が同僚や後輩に「え、それやるの?」と軽々しく言ってしまったものが、後で「やっときゃよかった」となることもあります(うっかり言わないようにしよう…)。

 

「必要になってから取り組む」では、スピードの問題が出て当たり前、です。

「必要になってから取り組み始めたら、別の知識も必要なことがわかって、取り組むべき内容がどんどん増えていく」というのもありがちです。

また、「必要になってから取り組む」であっても、(過去の実務経験以外にも)「引き出し」をたくさん持っている人のほうが「取り組むべき範囲」を早い段階で見積もることができる可能性が高いです。

 

そういうことは薄々わかっていても、思い切って会社支援の対象範囲を広げるのはなかなか難しそうです(その気持ちはわからなくはない、けれど)。

 

私の職場、開発対象になりうるテーマの自由度・幅の広さや、開発過程でIT以外の知識がたくさん得られることは魅力的ですし、業績も堅調で「会社が潰れる」不安もほぼ無く、給料はそれなりで労働環境も同業の中では結構恵まれているほうだとは思います。こんなことを書いておいて言うのもなんですが、特にメンバー間の人間関係が悪いわけでもありません(さすがに「アットホームな職場です」とは書かない)。

但し、「ITスキルを上げたい」人にとっては非常に厳しい環境かもしれません(なので、私からリクルーティングで誰かに声をかけることは多分ないです)。

 

で、最近一緒に仕事をしている後輩が、私の真似をして「自費」「平日なら有給取得」で(遠方も含めて)ITイベントや勉強会に参加しようとし始めていたりして…ちょっと心配(給料だいぶ違うし)。