構築中。

名古屋のITインフラお守り係です。ITイベントへの参加記録などを残していきます。

中国地方DB勉強会 in 岡山と岡山城・後楽園(2/2)

dbstudychugoku.connpass.com

前回の鳥取(倉吉)に続き、2 回目の参加です。今回も LT 参加してきました。


勉強会の前に、岡山城と後楽園を駆け足で観光しました。


バスを降りた後 2 km ほど歩いて会場へ。開始前ではありましたが到着が遅めだったためほとんどの参加者が既に着席していました。

お土産デプロイを完了。ほどなくして勉強会がスタートしました。


SQLチューニングの基礎 = 改めて振り返るExplainコマンド =(高橋 一騎さん)

SQLチューニングの基礎~基礎から振り返るExplainコマンド~/chugokudb26-sql-tuning - Speaker Deck

PostgreSQLMySQL も、SQL の実行計画を確認するにはEXPLAINコマンドを使います。ただ、PostgreSQL では

  • ANALYZEを指定すると実際に SQL を実行した結果も表示される
  • ANALYZEに加えてBUFFERSを指定すると共有バッファの利用状況も表示される

点が違います。

途中、Nested Loop Join などの説明で自作アニメーションを使用するなどの工夫をされていて、会場の皆さんも「あれ良かったね」と高橋さんに感想を伝えていたのが印象的でした。

ちょっとした工夫も大事ですね(そして、それに反応があると嬉しい)。

最後に、「問題を100点満点で解決する必要はない。」これがこのセッションのハイライトです。


PostgreSQL11 設定パラメーター解体新書(寺内 大輝さん)

PostgreSQL11 設定パラメーター解体新書 / PostgreSQL 11 parameter - Speaker Deck

PostgreSQLpostgres.confの設定項目に関する説明でした。

OSC 2019 大阪で登壇して話をされた内容を一部省略して再演、とのことです。

各設定項目の初期値と意味だけでなく、推奨値も示されていたので、発表資料をリファレンス的に利用することができます(ありがたや)。


LT 4 本

内容は省略します。トップバッターで登壇するのはちょっとペースが掴めなくて手探りになりますね…。ただ、メインセッションの 2 本がいずれも早く終了したおかげで、ゆっくり話すことができました(時間通りなら省略しまくって話そうかと思っていたので。ありがたや)。

※LT でこれ↓のデビューもさせました。


初めてのMySQLチューニング -データベースは怖くない!-(間宮 直樹さん)

初めてのMySQLパフォーマンスチューニングーデータベースは怖くない!/mysql-performance-tuning-basics-in-db-study-chugoku-chiho - Speaker Deck

間宮さん(まみーさん)が LT、そして勉強会やカンファレンスのセッションで登壇されるきっかけとなった「my.cnf 空っぽ事件」を MySQL 5.7 準拠に手直し+レプリケーションを加えて再構成されたお話でした。

この話は以前から伺ってはいたのですが、今回、その「背景」も知ることができてかなり面白かったです。

世の中にはいろんなところに「〇〇駆動」の「〇〇」が転がっているので、それを見過ごさないことが大事、ということを再確認しました(わたしの場合は「1 日たりとも安定して動かない社内 LAN」でした…)。

あと、前支部長のそーだいさんがこの勉強会のメンバーの皆さんに愛されていることが確認できたのが本題とは別のハイライトでした。


懇親会は「からあげ食べ放題」でした。

登壇者 2 人(まみーさんと寺内さん)と同じテーブルになり、オフレコ含む面白い話を色々聞かせていただきました。

その分、地元岡山の皆さんとは交流が進まなかったのですが、また次回以降も度々参加する予定なので追々交流を進めていこうかと…。

なお、からあげ食べ放題ですが、朝・昼とも粗食で腹を空けて臨んだ…わりにあまり食べられず。ただ、おいしくいただきました。


(翌日は岡山県立博物館に寄ってから帰りました。が、ホテルに忘れ物をしたりして、うっかり写真を撮り忘れました。)


主催者・参加者の皆様、ありがとうございました。

次回の中国地方 DB 勉強会は 4/27(土)、in 松江とのことなので、ほぼ間違いなく参加する予定です。

AWS Expert Online at JAWS-UG名古屋(1/30)

jawsug-nagoya.doorkeeper.jp

東京・目黒から Amazon Chime 経由で AWS の Tech Expert のお話を聞く会でした。

今回(初開催)のセッションは以下の 2 つでした。

  • AWS Shared VPCを前提としたネットワークとセキュリティの設計(荒木靖宏さん)
  • AWS Well-Architectedの活用方法とレビューの進め方をお伝えしていきたい(高山博史さん)

※次回からは 、1 セッションのみ中継で、残りの半分の時間を各地の支部で LT をする形式に変えるかも?という話が出ていました。

おそらく資料等は一般公開されないはずなので、細かい話は控えます。なお、実況 Tweet は #jausug または #awsxon で確認してください(わたしは前半 #jawsug しかつけていませんでした。でも、こっちだとすぐ次のイベントと被って見つけづらくなりますね…)。


Shared VPC ですが、対応していないサービスがいくつかあるので注意が必要、とのことでした。

あわせて、リージョン間や VPC 間、オンプレなどを接続するサービスについての話がありましたが、こちらは

の 2 つから選択してほしい(ほとんどのケースでもはや VPC ピアリング等は選択しなくて良い)という話でした。

おそらく、これらの複雑なサービスが出てきた背景には「AWS にオンプレ社内システムを取り込みたい」という思惑があるからだと思います(「(潜在)顧客の要望」、とも言えますね)。


次の Well-Architected の話ですが、こちらは AWS 上で(または AWS を構成要素に使って)構築した/するシステムを運用する上でのベストプラクティスを集めたフレームワークとのことです。

中には AWS には直接絡まないマネジメントなどの分野の項目もあります。つい「別物」として分けて考えがちですが、実際にはシステムの運用と密接にかかわっているので、構築に入る前に関係者全員で協議して検討しておくべき、という話が印象的でした。


…うまく伝わらない部分が多いと思いますが、このような「各地の支部を繋いで目黒開催のセッションを流す」試みは面白いので、今後も続くと良いですね。

インフラ勉強会 1周年記念イベント(1/26)・追記(おまけ)

本編の記事、

hmatsu47.hatenablog.com

ではすごくあっさりと書いたので「お前は冷酷な人間か」と思われそうですが、最後の沢渡さんのセッション、

私に背中を見せてくれた永遠の上司Sさん(インフラ勉強会1周年記念イベント講演資料)

は、目から汗が出そうになりながら聞いていた一人です(嘘くさいですが本当です)。

【動画】※02:43:45 あたりから www.youtube.com


すごく感動的なお話だったので、帰り道もしくは家に帰り着いた後で、

「自分はこんなに良い上司ではないし、こんな風にはなれないな」

とか、

「自分の上司は全然違う。自分は恵まれていない」

などと、無力感・絶望感に襲われた方も少なくなかったのでは?と想像しています。


事実、あんな上司はめったにいないと思います。

ただ、チームで仕事にあたっている職場なら、要は

「チームとして、最大のアウトプットを持続的に出すには?」

をシンプルに考えてやっていけば良いので、上司だろうが「リードなんとか」の人だろうが、誰か特定の人が「すごい人」である必要はないのです。

上司だろうが部下だろうが、足りない部分を相互に補えば OK。上司は自分の足りない部分を部下に頼れば良いし、部下は上司が頼りない・合わないと思ったら、チームの先輩や同僚、場合によっては別チームの管理職や先輩に頼っても OK でしょう。

※何かしてもらったときは感謝を伝え、ミスをしたときは謝る。褒めるのは意外と難しいので(「上から目線」と捉えられることも)場合によっては代わりに感謝の言葉を伝えるのもアリ。

向上心を持つのは良いけれど、「ないものねだり」でメンタルを消耗するのはもったいないです。


個人的な話ですが、わたしが一番影響を受けた上司も(偶然ですが)「S さん」でした。

かなり放任主義で常に仕事を与えられるわけでもなかったので、当初は

「このままではまずいから、転職の準備をしようか」

と真剣に悩んでいたりしましたが、

  • 日によって・時期によって波はあるものの、常に業務に追われる状態にならなかった
    • 結果として自己学習の時間を取ることができた
  • まだ組織が小さかったこともあり、多少無謀な「挑戦」も黙認してやらせてくれた
    • 社内ネットワークの Active Directory 移行に失敗し、S さんを道連れにして慰安旅行をキャンセルしたのも今はいい思い出(?)
  • なによりも S さん自身が技術好きだったため、業務時間後に延々と立ち話で盛り上がることができた

ので、結果的に、他のメンバーがスキルを持たない分野で主導的な役割を果たし、成果をあげることができました。

また、途中で健康状態が悪化して仕事ができなくなったとき、S さんの部下時代に蓄えたスキルがあったために退職させられることなく首を繋いだ、ということもありました。

沢渡さんの上司の S さんとは全然違うタイプの S さんですが、わたしにとっては今の自分の基礎を作ってくれた恩人ですし、直接の関係がなくなった今でも、時々相談に乗ってもらう相手です(そして、逆に相談に乗ることもある、というのが自分としては嬉しいところ)。


一方、わたし自身は管理職志向ではないため部下を持ったことはないのですが(というかそもそも気が短いので「部下クラッシャー」になりそうで危険!)、後輩に対して何気なく伝えたことや配慮してあげたことを(わたし自身はすっかり忘れているのに)後輩が覚えていてくれて、あとで「あのときこう言って(して)くれたことをすごく感謝している」と伝えられたことが何度もありました。

要は、お互い完璧にほど遠くても、周囲の他者に良い影響を与えてもらい自分からも与えることが続いていれば良い、ということですね。


少しでも気が楽になったかたがいらっしゃれば幸いです。