構築中。

名古屋のITインフラお守り係です。ITイベントへの参加記録などを残していきます。

db tech showcase 2023+美術館巡り(松岡美術館・東京都庭園美術館/12/7-8)

もう 1 週間以上前になりますが、db tech showcase に 12/7・8 の 2 日間、オフライン開催としては初参加してきました。

www.db-tech-showcase.com

目的のセッション

当初は 12/7 の 1 日だけ参加する予定で、TiDB をメインに Alibaba Cloud と Tsurugi のセッションを見てくる予定でした。

ただ、AWS の re:Invent 2023 を受けて、AWS 星野さんより

のポストがあったので、予定を追加して 12/8 も参加することに。

AWS の 2 つのセッションと Azure・Google Cloud それぞれのベクトル検索、MySQL HeatWave のセッションを見てきました。

全体的な印象は、

  • Tsurugi の Serialization の考え方は予想の斜め上で面白かった
  • TiDB の「RDB を分散 DB 化することによる弱点」が(使い方次第ではあるものの)当初の想像ほどには思ったほど問題にならなさそう
  • ベクトル検索は pgvector 祭り状態
  • AWS については Aurora Limitless Database よりも Aurora zero-ETL 統合での Redshift データ転送など「ストレージ層で実現している機能」の話を聞くことができて良かった
    • zero-ETL 統合を使う上で Aurora MySQL は enhamced binlog、Aurora PostgreSQL は enhanced logical replication 必須

でした。

12/7(木)12:00 〜

Tsurugi についてはセッション内容が公開される前に「Tsurugi 枠」という認識だけで参加したのですが…

いざ来てみると一番難しそうな話がよりにもよってランチセッションとは。

正直理解できたとは思いませんが、常識が覆るような話で面白かったです。


触ってた当時は「Oracle 互換版のベースとしての PostgreSQL 互換版」みたいな扱いだったような。


予想していた分析系の話とはちょっと違ってダッシュボードなど可視化の話でした(セッション案内にちゃんと書いてあったのに見落としてた)。


よく考えれば Redshift をうまく使えない/マッチしないことが理由で AWS で揃えるのを避ける/やめた話はまあまあよくありますね。

この後のセッションで出てきますが「ある程度までは気にしなくても良さそう」でした。


楽天さん、DBaaS ではなくオンプレでの(コミュニティ版)採用事例だったようで。


濃い人たちが集まって来ました。

それぞれ違う意味での「大規模」検証事例紹介になっていましたが、これはセッションの企画段階で意図していたのでしょうか?それともたまたま?

人類、完全な連番を求めすぎ。

シャードキーとしての PK の選択を間違えてテーブルを作ってしまうとあまり伸びないんだろうな、と想像。


なんの負荷調査をしているのかわからなくなりがち。

レイテンシの関係で N+1 を作ろうものなら OLTP 劇遅になったりする一方、データロードとかバルク転送は爆速なことが多くなりましたね。

TiDB のアフターパーティっぽいものに参加

MySQL 界隈の人が多かったです。思ったより人が多くてびっくり。

12/8(金)12:00 〜

「Cosmos DB」と言われてもなかなか PostgreSQL は想像できないんですよ。前のブランドが自分の中で浸透しすぎて。


先日の JAWS-UG 朝会の復習になりました。


スライドに一瞬出ただけなので(説明はなかったので)真相は不明。

Aurora Limitless Database の話。コンピュートノードを 2 つに分けて、前段のルータで色々なハンドリングを行なって後段のシャードからデータを受け取り加工する模様。

でも事後の加工をしようとすると Redshift 非サポート型の列を持つテーブルを扱えない…。

(zero-ETL では非推奨の binlog チャネルフィルタを使わないとそのテーブルを除外できない)

Blue / Green デプロイの話。ここはマネージドらしくちゃんとできてる模様。


SQL を使って ML の結果などを出すのは便利なのですが、実例はあまり聞かないですね(事例として外部に出しづらい?)。


セッションの合間にブースにて。

ここで 12/18 JAWS-UG 名古屋で話すネタを仕入れることができました(注:ステッカーのことではありません)。


結果としては全然違ったので興味深かったです。

日本ではあまりそういう使い方をする人は多くないですが、Google の検索窓に自然言語を書いて検索するケースを想定するとセマンティック検索への対応技術が必要になるわけで。

これはベクトル DB で HNSW インデックスを検索するときの挙動の話。

美術館巡り

最初、セッションスケジュールが歯抜けの段階で新幹線を早特で予約しましたが、結果的に午前中のセッションは参加登録しませんでした。

12/8 の予定を追加したときも、連続セッション受講の疲労を考慮して午前中のセッションは入れませんでした。

その代わりに、12/7 の朝は松岡美術館、12/8 の朝は(半年前にも行った)東京都庭園美術館へ行きました。


www.matsuoka-museum.jp

予想より展示室が多くて少し時間が足りなくなりました。

企画展のほうで「この展示の次は後ろのショーケースを見てから戻って左側へ」みたいな順路の指示が書いてあって親切でした。


www.teien-art-museum.ne.jp

紅葉がピーク過ぎあたりでした(日本庭園はほぼ終わっていたけれど建物側から見る紅葉はまだ大丈夫でした)。

前回訪問時はつつじの季節でした(ちょっと花付きは悪かった)。