大学受験ではなくて、もっと昔の、高校受験の思い出です。
私は(面倒なので過去のエントリへのリンクは付けませんが)以前書いた通り「落ちこぼれ高校」に通ったのですが、中学を卒業した年の今頃は、まだ進路が決まっていなくて、3月中旬に出願⇒下旬に受験⇒月末に合格通知⇒4月に入ってすぐ説明会⇒入学式、という流れで、受験から2週間あるかないかの短い期間で、慌ただしく進路が決まることになりました。
正直、「落ちたら通信制でいいや」と、軽い気持ちで受験したら、あれよあれよという間に事が進んでその後の居場所が決まったような感じでした。
親や(中学の)先生方は、私が最初から通信制を選ぶと思っていたようで、意外?にも私が「入試を受ける」と伝えたことで、大慌てで書類を準備して…という状況だったようです(すみません、天邪鬼で)。
そして、高校に通っている間に、制度が変わって定時制高校でも通信制の授業を併修することで3年間での卒業が可能になり、「落ちこぼれ」の中でも成績上位の人たちのほとんどはその道を選んだのですが、私は「無理に併修すると大学受験が不完全燃焼に終わって後悔することになりそう」と思い、即決で「このまま4年間通って卒業する」ことにしました。
そのおかげ?で、無事大学に進み、また大学4年次の就職活動が「就職氷河期の最初のピーク」から1年遅れることになり、大して苦労することなく就職先が決まりました。
当時はインターネットはあったものの一般人は利用しておらず、文系の就職活動はほぼ「ハガキ」に必要事項を書いて会社に送って説明会にエントリーするところから始まるスタイルだったのですが、就職先の会社のハガキはうっかり書き損じて汚くなってしまい、少しためらいつつもそのまま送って説明会にエントリーしました。
しかし、説明会で私の希望する職種の話が一切出なかったので、
「来る場所間違えたかな?まあ、SPIの練習だと思って受けて行くか」
という楽な気持ちで筆記試験を受けたら、「筆記試験成績上位枠」というのがあったらしく、それで役員に個人面談の形で呼ばれて「実は新規事業としてこんなことを始めているんや。」と、私が希望していた職種に近い仕事があることを教えてもらい、そのまますんなり就職先が決まってしまいました。
会社に入ってからは、そちらの新規事業ではなく社内情シス部門で働くことになった(自分で希望した)のですが、当時の社内LANやサーバでは毎日のように障害が発生し我慢ならない状態だったので、古いPCにLinuxを入れてルータやリモートアクセスサーバ代わりにしたり、L3SWを買ってもらって自分で設定し、社内LANを高速化&セグメント分けしたり…というようなことをやっていた延長で、今現在外部向けサービス用のネットワークとLinuxサーバのお守りをしていたりもします。
また、昔は会社の規則もゆるかったので、私物PCにウイルス対策ソフトをインストールして、会社でウイルスに感染したPCやフロッピーディスク(!)のウイルス駆除をしたり、頼まれたわけでもないのにファイアーウォールのポリシーを自分で調整していたりしていたことがきっかけとなって、セキュリティに興味を持つことになりました。
…と、振り返ってみると、今、自分の「ベースとなっているもの」は、あまり深く考えることなく決めたり始めたりしたことばかりです。
反対に、熟慮を重ねて決めた/進めたことについては、全くといっていいほど覚えていません。
やる前から考えすぎるより、まずやってみる(興味がある方向に進んでみる)、というスタンスが良かったのかもしれません。
意識してそうしていたわけではないのですが。
もちろん、安易に進めて大失敗したことも多いのですが、失敗の経験もそれはそれで、自分の「ベースの大事な一部分」となっています。