構築中。

名古屋のITインフラお守り係です。ITイベントへの参加記録などを残していきます。

第 19 回 PostgreSQL アンカンファレンス@オンライン(12/7)

前回の MySQL ユーザ会会(MyNA 会)の参加レポートのように間を空けすぎると後々アドベントカレンダー記事書きと重なって悲鳴を上げそうなので、今回は終わってすぐに書きました。

pgunconf.connpass.com

今回はオーディエンスとして参加しようと思っていたのですが、枠が空いたままだったので前回から連続しての登壇参加となりました。


まずは、前回「予告」されていた、澤田さんによる「PostgreSQLソースコードの読み方」のお話。

ディレクトリ別にどのような機能のコードが保存されているのかについての説明に加え、コードを追う場合の実例を示していただきました。

同意。

(注)ALTER TABLE の種類別にどのようなロックが掛かるかをソースコードで追って確認しました。


次は、あわっちさんの「データマスキング」についてのお話。

性能調査などで本番相当のデータを使いたいが本番データをそのまま使うと個人情報や機密情報の扱いが問題になるのでマスキングを行うのですが、具体的にどんなことを行うの?という話です。

話の最後は「わたしが欲しいマスキング機能」でした。


3 番目はわたしでした。ネタはこれです。

ちょっと前にバズった記事(わたしではなく他の方の、ですが)の一部を元ネタに、主キー(PK)としてシーケンスを使う vs UUIDv4 を使う小実験をしてみたお話しです。

ブログの技術記事、どうしても鵜呑みにしがちだったり(自分の意見と違うと)逆に全否定しがちだったりするわけですが、そうではなく「自分の利用ケースに合わせて採用する技術・手法などを決めましょう」ということを話してみました。


最後は藤井さんの「pg_standby の削除を検討中」についてのお話。

バックアップ用のサーバにデータを複製する方法として、PostgreSQL ではストリーミングレプリケーションよりも古い 8.3 の時代から用意されていた pg_standby ですが、あまり利用されているとは言い難いし PostgreSQL の開発を進めていく上で支障を生じる部分もあるので可能なら削除したい。…というイメージで聞いていました。


前述のとおり今回も登壇枠参加でしたが、

  • ちょっと前にバズったネタをベースに、
  • ちょっとだけ知っている MySQL と絡めて、
  • ちょっとだけ「越境」して、
  • ちょっとだけしか触ったことがない PostgreSQL について話す

ことによって、参加者のみなさまからのフィードバックを受けることができ、新たな知識を得ることができました。

(おまけの Export)

日本 MySQL ユーザ会会 (MyNA会) 2020年11月(11/25)

…とある事情により、すごく遅くなってしまいました。

mysql.connpass.com


当日は、

ochacafe.connpass.com

forkwell.connpass.com

との並行視聴で、MySQL の Document Store 機能を含む NoSQL の話や、まつもとりーさんの研究開発のお話を聞きながら参加していましたので、個々に感想を話すことができるほど集中していなかったのですが(笑)。

(とかいいつつ最後に LT をねじ込んだりしてますが。)


会を開催された sakaik さんのこちらのブログ記事にもありますが、

sakaik.hateblo.jp

「新たな発表者(登壇者)求む!」

というのはわたしも常々感じております。

実際、わたしが住んでいる東海地区にも MySQL やその派生プロダクトのユーザは多いはずなのですが、コロナ前のオフライン勉強会では利用事例や知見の発表をする人がほぼゼロ、という状態でした。

オンラインで勉強会が開催される時代になったので、東京周辺(や福岡)以外の地域からも、どんどんそういう発表をしてくれる人が出てくることを期待しています。

RDBMS にまつわる話、勉強会ネタとしては数年前にすでに「一周」してしまった感があって正直それほど人気があるとは思えないのですが、それゆえ新たにアプリケーション開発や IT システム構築の世界に入ってきた人たちに知見の共有ができていない面もあるように感じています。

結果として「人材不足」になっている面があり(まあ一部で「RDBMS みたいな古の技術からの解放」なんて声があったりしますが、それを言ってる組織が同時に「NoSQL で SQL をサポート!」なんてことをしてるのが面白いところ)、こういうところで登壇を重ねていると、思わぬところからお声が掛かったりする、かも…?(小遣い稼ぎの機運?)


あと PostgreSQL ユーザ会との合同勉強会も。ですね。

(最近、わたしが PostgreSQL アンカンファレンスで話しているネタは、そのあたりのこと × 初心者向けを意識していたりします。)

第 18 回 PostgreSQL アンカンファレンス@オンライン(11/2)

3 回目の登壇枠参加でした。

pgunconf.connpass.com

登壇枠で申し込んだものの直前までテーマが全然決まらずに苦労しました。 最終的には直前に Twitter の TL に流れてきた話をアレンジしてなんとかまとめましたが、その分 10/29 の My リノベの準備が疎かになったので反省。

speakerdeck.com


その他、各セッションの一言コメントなどです。

  • EvServer と PgAnalyzer、むかしの PC ユーザにとっては当然だった「ないものは作っちゃえ」の精神を思い出すことができて良かった。
  • ちょうど良い参考書がなかなか見つからない問題、PostgreSQLMySQL も共通。
    • 開発者と管理者で知りたいポイントが重なりつつも違う部分があるので、1 冊ですべての用途に適合させるのは難しい印象。
  • GPU を使った PostgreSQL / PostGIS の高速化の話、いつ聞いても「むかし通った困難な壁を、最新のハードウェアの世界でも同じようにぶち当たって、乗り越えていく」話に聞こえる。
    • そして「焼け GPU に水冷モジュール」を聞き逃して残念。
  • 今回のまぐろさんの発表を機に、「ちょっとだけソースコード読み」が流行るかも?

次に登壇参加するときのネタが思いつかないのですが、流れに乗って(?)PostgreSQLMySQLソースコードを読んで見比べ…やっぱり無理か。