構築中。

名古屋のITインフラお守り係です。ITイベントへの参加記録などを残していきます。

ペチオブ【IOMO】OOCリベンジセッション(概念投影によるオブジェクト指向設計の考え方とその方法)(2/27)

OOC 2020 からの流れでリモート参加しました。

phper-oop.connpass.com

OOC のときに hiro さんのセッションは視聴していなかったのでちょうど良かったな、という感覚で。


オブジェクト指向とか DDD とか、いきなり言い出しても難しいのでその手前の段階のことを考えてみよう」という話だと理解しました(間違ってたらすみません)。

途中、Slack での参加者の呟きや、hiro さんの発表の後で行われたディスカッションの内容(残念ながら途中で移動しないといけなくなったので途切れ途切れでしか聞けませんでしたが)からすると、まず「概念投影」の考え方や背景をイメージするための「言葉のすり合わせ」が重要だった気がします。

そういう意味では、「DDD ではまずユビキタス言語で共通の言葉を使って話すのが大事」というのと(「言葉」が指す表現の対象がちょっと違いますが)共通している気がしました。

内容そのものについては、「これは DDD でいうところのどのあたりの話かな?」などと考えながら聞いていましたが、「雰囲気を受け止める」レベルまででなかなか「完全に理解した」とはいきませんでした。


今回は「IOMO」(オフライン、オンラインが双方向にやりとりできる形で融合しよう)ということで、オンラインの「没入感」にもこだわった試みが行われました(後半のディスカッションで Discord の音声チャンネルを利用するなど)。

オンライン側がリモートで勉強会に参加する際、会場にいるときとは別の「ノイズ」を感じることがあります。それは文字通りの「音のノイズ」だったり会場風景の映像の不鮮明さだったりそれぞれのジッタ(揺らぎ)だったり色々なものがあり、無意識に感じているものも多いです。音声がはっきり聞き取れて資料がクリアに見えたほうが内容に没頭できることもあります。なので、発表を聞く上では必ずしも「現地の様子が見える=没入感を高める」ことではない、と感じています。

一方で、「感じるノイズは必ずしも没入感を損なうだけではなく、高める効果もある」とも感じます。チャットなどで他の参加者の呟きを見ながら視聴する場合、その呟き自体には様々なノイズが含まれるものの、ノイズを意識しつつそれに乗っかって自分も呟いていくことで会場との一体感を味わうことができます。「ノイズを完全に排除しようとするとライブ感がなくなる」とも言えます。

幸か不幸か、新型コロナウイルスによるイベント・集会の自粛はまだしばらく続きそうなので、その間に色々な形で試してみて「一番良いスタイル」を見つけていくのも面白いと感じました。

普段名古屋にいると参加できない勉強会も多いので、このような機会は助かります。

ありがとうございました。

Object-Oriented Conference 2020…に行けなかったのでリモート参加した(2/16)

行ってきました…と書きたいところですが、行けませんでした(泣)。

ooc.dev


前日、

などと脳内シミュレーション(?)していたにもかかわらず、当日朝(ちゃんと時間には起きた)体調面に問題が…ということで、泣く泣く

  • 新幹線(エクスプレス予約)の予約を一旦技術書典 8 の日に先送り(その技術書典 8 も、昨日中止が決まってしまいました…)
  • OOC への参加自体をキャンセル

しましたが、ありがたいことに配信がある、ということで時間になるまで楽しみにして待ちました。

オープニングで配信が止まったときは「あ…やっぱり」と思いましたが、その後利用帯域の調整をされたのか無事復活。

途中、わずかなアクシデントはあったものの最後まで「完走」することができました(おまけに、時間が被ったところまで後から見ることができました)。


2/16、わたしがオンタイムで視聴したのは以下のセッションでした。

  • keynote: Object-Oriented Diversity(成瀬 允宣さん)
  • DDDはオブジェクト指向を利用してどのようにメンテナブルなコードを書くか(松岡(@little_hand_s) さん)
  • WEBフロントエンドにおけるソフトウェア設計の考察(Philomagi さん)
  • ひとりで開発をスタートしたサービスが4年で20億円の売上げに。成長に伴うシステム設計の変化(柳澤 雄也さん)
  • 「神クラス」問題の本質を、「サブジェクト-オブジェクト」二重化エンティティモデルで理解する(たなかこういちさん)
  • 「モジュールとしてのマイクロサービス」と 「分割単位としてのドメイン」について考える(かとじゅんさん)
  • オブジェクト指向で考えるアプリケーションアーキテクチャ設計(弓山 彬さん)
  • 経験者がいない状態で、戦略的DDDを現場でやってみた話(岡本 滉平さん)

(ランチセッションは省略。ちょっと間違えて別の録画を見てしまうなどミスってきちんと見れませんでした…)


成瀬さんのお話、つまるところ

ということで、

  • たとえそれぞれが違う話をしていたとしても「こう考えるべき」「これが正しい」「それは間違い」というのは一旦置いて、全セッションを聞いてみよう

という方向にうまく誘導(?)してもらえました。


松岡さんのお話、

ということで楽しみにしていました。

中継越しで、リアルタイムでは細かいニュアンスが読み取りづらかったのですが、あとから資料などを読み直すなどして、「まずは形から入る」流儀での DDD の進め方のイメージができました。

あとからツイートでぶら下げられていた質問対応もわかりやすくて良かったです。

技術書典 8 は中止になってしまいましたが、

little-hands.booth.pm

も楽しみです。


WEB フロントエンド設計の話(Philomagi さん)は、さすがに普段あまり取り組んでいない分野の話でしたので、ついていくことができませんでした…。

※わたしは普段インフラのお守りをしている(たまにバックエンド中心でコードを書く)人です。

あとでまた復習しておきます(録画があって助かる!)。


その続きのショートセッション 2 つについても、「言いたいことはわかる…気がするけど…普段あまり触れていないせいか、自分の言葉で言い換えるのが難しいな…」と思いながら見ていました(この間、実況/感想ツイートが極端に少なくなってしまいました…)。


かとじゅんさんのお話については、事前に「教科書的」に学習していたことにほぼ沿った内容だったのと、「配信の視聴」ということで「セッションに参加している」というより「コンテンツを見る」感覚になってしまい、

という結果に…。

オンライン配信との「向き合い方」、案外難しい…。


最後の 2 つのショートセッションは、

  • 自分のレベルに合わせて「理解しやすそうなセッション」に参加しよう

と思って、あえて「人気があるであろうセッション」を外して選択したのがうまくハマりました。

  • 自分にとってイメージが付きやすい対象を選んで DDD を実践してみる

ということで、特に最後の岡本さんのセッションは、

という事前の期待以上の面白いお話でした。

つい「ただ一つの答え」を自分(たち)の「外」に求め、そのくせ自分(たち)が教わった考えと違う「答え」に対して戦を始めがちなことを反省…。


クロージング後、いつもなら新幹線に乗って帰るだけの時間ですが、今回は自宅にいて、しかも配信録画があるので、

  • 異なるモデリングパラダイムから見るオブジェクトモデル(a-suenami さん)
  • オブジェクトライフサイクルとメモリ管理を学ぼう(ariaki さん)
  • クソコード動画「switch文」(ミノ駆動さん)

を追加で視聴。

特に ariaki さんのお話は、

ということで、実は自分にとっては全セッションの中で一番「わかる」お話でした。

※すえなみさんの歴史の話とミノ駆動さんの(心当たりがある)動画も面白かったです。


ちょうど、静岡県にお住まいの方と

という話をしていたところで、

こんなことを考えるきっかけになりました。

ありがとうございました!

Developers Summit 2020+雅叙園百段雛まつり 2020(2/14)

参加して+見てきました。

event.shoeisha.jp

www.hotelgajoen-tokyo.com


いつもどおり、カンファレンスの細かい内容は実況ツイートしているので省略します。

以下、参加したセッションの Togetter まとめと追加の感想です(まとめありがとうございます)。


togetter.com

  • ユビキタス言語であってユビキタス単語(帳)ではない」「ドメインエキスパートにお任せではなく開発者主体でともにつくる」という話が印象的でした。

togetter.com

  • 開発者サイドからの提案を待ってやり方を変えたのではなく、デザイナーさん自ら開発スタイルの研究をされてそれに合わせてやり方を変えていったところがすごい(語彙力)。

togetter.com

  • 何も考えずに聞いてしまうと普通に聞き流してしまいそうだけど、大事な取り組みがいっぱい詰まったお話でした。
  • 久しぶりに障害対応訓練やりたい。
  • ↓のようなツイートをしましたが、「式年遷宮」といえど「技術の継承」という面で見れば「継ぐもの・継がせるもの」の都合でその間隔を調整するのも実は理にかなっているよなあ、と思い直しました。


togetter.com

  • これ、もうちょっとしっかり聞きたかったのですが、朝早く名古屋を出てきたせいで、ちょうどこの時間に眠気がでてきてツイートも散漫に…(参考資料集めてあとで復習しておかねば)。

togetter.com

  • ユーザ側に生じる課題を問題解決する仕組みが生み出され(そして OSS され)、さらにクラウド側から使いやすい形でサービス提供される、という流れがよくわかるお話でした。

togetter.com

  • 3 部構成?(いや、4 部構成だったかな)で突然ペースが変わる面白いセッションでした。
  • 間の AWS パートが疾走感がすごくて聴衆を置き去りに(笑)。個人的にはこういうの嫌いじゃないです。
  • トヨタのような大企業でもここまで権限委譲と速い意思決定ができる、というのがよくわかるお話でした。「大企業病」とか言ってる場合じゃないです。

togetter.com

  • 三者(+司会者)三(四?)様、それぞれ独自のスタイルがあって面白かったです(ここでも語彙力…)。

なお、最初のセッションとお昼のセッションの間に、百段階段の雛まつりを見てきました。

戻ってきたときに成瀬さんの本を買い、サインをいただきました。


懇親会はリアルな知り合いが少なく会場内を何周もぐるぐるしてしまいましたが、登壇者の方々や Twitter の FF さんなどに挨拶ができたので、参加できてよかったです(帰りの都合で最後の写真に加われなかったのが残念)。

新型コロナウイルスの件もあり、しばらくの間はこのようなカンファレンスで懇親会参加できない可能性もありますので、この機会は貴重でした。

関係者のみなさま、ありがとうございました。