この話自体は年末にも少し話題になったようですが、厚労省内での話(ガイドライン策定)が進んだのを日経新聞が取り上げたことで、また話題になっているようです。
会社側の指示なら労働時間であることは現行法でも労働時間であることは「当たり前」ですが、そもそも「会社の指示」でやっているなら「自己啓発」と呼ぶこと自体が間違っていると思いますので、
「明示的・暗黙的の別なく、指示してやらせることは自己啓発ではなく業務なので、当然、その時間は労働時間になる」
というような表現で伝えて欲しいです。
※個人的には「自己啓発」という呼び方は好きではないですが。
ただ、こういう法改正やガイドライン強化が行われるとき、どこまでも抜け穴を探すか開き直って無視する企業がある一方で、過剰反応する企業が多いのも気になります。
個人情報保護法完全施行時の過剰反応がいい例です。
私などは、ITイベントや勉強会などに、会社の指示ではなく自分の意思で(場合によって休みも取って)自費参加していますが、世間のバッシングを恐れる企業が「少しでも業務に関係ありそうな自己啓発は、必ず上司の承認を得てから行うこと、日時と時間を記録して報告すること」なんてことを始めたら大変です。
管理の行き過ぎは個人の自由を不当に制限することになるので公序良俗違反になりかねませんが、「どちらが優先されるか」については世の中の反応に影響されるので(今回のガイドライン強化もまさにその例)、ちょっと心配です。