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名古屋のITインフラ屋さんです。ITイベントへの参加記録などを残していきます。

情報セキュリティマネジメント試験(受験4/17→合格発表5/16)

最初の宣言通り、時系列ではなくさかのぼって書きます。

IPA情報処理技術者試験の平成28年度秋期試験もそろそろ申し込み締め切りが近づいていますが、受験するかどうか迷っている人がいるかもしれないので、参考になるかどうかはわかりませんが書いておきます。

情報セキュリティマネジメント試験は、今年の春期試験から新設された区分です。他の区分とは異なり、非IT分野の職種をターゲットにした試験です(ITパスポートはIT・非IT職のどちらも対象ですが)。

私自身は、IT職かつセスペ持ちなので本来の対象者ではないのですが、社内の非IT職メンバーに「お勧め」できる試験かどうかを判断するために、春期試験を受けました。

受けてみた感想は、以下の通りです。

午前試験

マークシート方式、全50問を90分で解答します。内容は、過去のITパスポート・基本情報・応用情報などの試験問題からの流用・アレンジがほとんどでした。

試験前に各社から発売されていた参考書・問題集の著者の予想通り、セキュリティ技術分野からの出題のウエイトが高めでした(シラバス等で公表されているので、予想通りなのも当然ですが)。

外部の専門家に相談する上で、非IT職といえども、基礎的な技術知識や用語の習得は必要、という意図はわかります。

ただ、もう少し、セキュリティマネジメント・経営・法律分野の出題が多くても良かったのでは?と思いました。

採点の都合上、全50問にしたかったのもわかるのですが、あと10問追加しても十分時間は足りそうです。

ちなみに、老眼が始まった私にとっては、小さくて横向きのマークシートにマークするのがちょっと辛かったです…。受験番号と生年月日の記入・マークに5分近く掛かってしまいました。

午後試験

午前と同じくマークシート方式ですが、大問が3つ(必須)です。

問題によっては、1つの小問に対して複数マークさせるものがあり、「1つの枠に複数マークしても正常に読み取られるのかな?」とちょっとだけ迷いました。

内容は、情報セキュリティスペシャリスト試験の午後問題や応用情報のセキュリティ問題の中から、マネジメント分野のものを抜き出して、記述式からマークシート方式(選択式)に変えたような感じでした。

おそらく、記述式で出題したらそれなりに難しかったのではないかと思いますが、それほど選択肢が多くない選択式だったので、結果として、ただの易しい「国語の問題」になっていました。

情報セキュリティスペシャリスト試験の午後問題は、実際の事例をベースにしたものが多く、解いてみると結構いい勉強になるのですが、それをそのまま(しかも少し易しめなポイントに絞って)選択式にしてしまったため、難易度が下がりすぎて(理解していなくても答えられるレベルになってしまって)、微妙な感じでした。

受験者層と合格率

すでに公表されている通り、合格率は驚異?の88%でした。原因として、専門家やIT職、業務歴の長い人など、本来の想定とは違う層の受験者が多かったことが挙げられていますが、私が受験会場で受けた印象は、ちょっと違いました。

確かに他の試験よりも年齢層は高かったものの、学生(専門学校生)もそれなりに受験しており、年齢層が上の受験者の中にも、ある程度非IT職の人が含まれていそうな感じでした。

というわけで、半分は「想定外の受験者層」が原因だったかもしれませんが、「試験内容の難易度そのものが低かった(過去問の暗記と国語のパズルで何とかなってしまった)」、というのもやっぱり大きいと思います。

もっとも、「情報セキュリティがわかる人材を増やす」という国の方針があり、そこには当然数値目標が絡んでいるので、この試験についても、「情報セキュリティの裾野を担う人材」として、合格者を増やしたい、という意図があってのことかもしれません。

私自身の結果は、午前・午後とも大して難しくもない問題でうっかりミスで1問ずつ間違えて、それぞれ98点でした。

この試験は「お勧め」か?

「この試験に合格しておく」こと自体が目的であれば、次回の秋期試験あたりまでは(過去の他試験の傾向も参考にすると)まだまだ難易度は低めだと思いますので、今のうちに受けておくといいと思います。

「セキュリティマネジメントの知識をしっかり身につけたい」とか、「セキュリティマネジメントがわかる人、という評価を受けたい」というのであれば、少なくとも午後問題が「理解力が求められる内容」に変わってきてから受験するのが良いでしょう。

ただ、それなら、もうちょっと頑張って情報セキュリティスペシャリスト試験(今年の秋期試験を最後に別試験に移行しますが)を目指したほうがいいような気もします。