構築中。

名古屋のITインフラお守り係です。ITイベントへの参加記録などを残していきます。

SRE NEXT 2024 DAY 1 オフライン参加(8/3)

今回は初めて CfP を出して(そして予定どおり落選して)、うっかりしているうちに個人スポンサー枠を逃して一般枠での参加でした(DAY 1 のみ現地)。

(後で見たら個人スポンサー 5 人くらいしか枠がなかった?)

sre-next.dev

DAY 1 オフライン参加…の前にちょっと寄り道

今回は午後からの開催で少し余裕があったので、渋谷駅周辺で気軽に立ち寄れそうな場所ということでヒカリエ 8F の川本喜八郎人形ギャラリーへ。

www.city.shibuya.tokyo.jp

ある種の「技芸」の成果物を見て楽しんできました。

(今回は違うけどからくり人形だったら「工学をベースにした技芸」かな?)

今回のブログを書くにあたって見返していた 2020 年の参加ブログにも「ちょっと寄り道」があって「4 年経っても行動が変わらないな」という感想が。

DAY 1 オフライン参加

今回は以下のセッションに参加してきました。


Reliable Systems through Platform Engineering については、残念ながら内容を十分に理解するには至らず。

実は「日本語の(キーワードと図で構成された)資料を見ながら英語の話を聞く」のは意外と難しいのかもしれない、と感じました(耳から入ってくる「聞き覚えのあるキーワード」が視覚として捉えた日本語の資料と頭の中でうまく結び付かず…)。

たぶん「どこか少し壊れている状態で全体では正常に運用されているのが現代の分散システム」と言いたいのだろうな、と思いながらポストしてましたw

これに関しては世の流れで計画停止メンテナンスが許容されなくなってきているのを感じる一方、「サービスの目的やユースケースを考えたらそこまでシビアじゃなくても良いシステムもあるのでは?という思いが。

クラウドストライクの Falcon の件については、翌日(8/4)の朝に参加した(SRE NEXT ではない)立命館大学の上原哲太郎先生のオンライン講座の中で、「セキュリティ機能だからこそ段階的ロールアウトやカナリアリリースが適さない(そんなことをしていると攻撃者にやられてしまう)」という話を聞いて「段階的な処理がリスクを下げると思い込んでたけどそういう観点もあるのか!」と目から鱗でした。


工学としての SRE 再訪は、4 年前を思い出しつつ聞いていました。

「SRE の E は Engineering」というのは意識していたものの、「エンジニアリング」と「工学」の違いについては意識していませんでした。

生成 AI・LLM は当たり前にさまざまなジャンルに受け入れられていますが、ちょっと前までは AI 将棋など「黒魔術」とか言われていた時代がありましたから…。

個人的には「工学の上に成り立つもの」と捉えていますが、「学習対象が何か」を考えると違うイメージで捉える余地があるのもわかります。

話の内容から連想する「話とはちょっとズレた話」をポストしたつもりだったのに、なんか地味に RP といいねが…?

冒頭の寄り道の話につながりますが。


巨大インフラ産業で戦う SREは、ちょっと遅れて参加しましたが、(サービスの対象業種や選択したツールこそ違えど)自分が経験してきたことと近い話が多くあった印象です。

遅れたため最後列の席でズームしながら写していました。

(話の内容に懐かしさを感じながら)

このあたりは対象言語は違いますが最近力を入れて取り組んでいます(鵜呑みにするな、という注意をしながら)。

悩みながらもわたし自身は少し踏み込んでいます(SRE 以外に兼任しているチームもあるので、そちらの立場で)。

メンバーが口に出すか否かは別として、一旦チームが「天狗」になってしまうと現実を知って軌道修正するのに長い時間と大きなエネルギーが必要なんですよね。


日本最大口座数を保有する SBI 証券の AWS マイグレーションを支えたサービスとソリューションは、(規模は違いますが)自社のクラウドリフト&シフトを思い出しながら聞いていました。

もちろん負荷試験用のコレも知ってました。

今はおそらく「オートスケールがあるから不要」という人は少なくなったとは思いますが(スケールの速度がアクセスの波に追いつくか?やスパイクに対応できるか?は確認する必要があるので)、一方で「想定される上限のさらに上まで負荷をかけてテスト」というのはケースによっては(現在も)あまり現実的ではないし意味がない、ということも。

こっちのほうは「AZ 冗長化」では対処できない問題が生じることも(2021/4 の障害はそうだった)。

これは思いますね。

スタンプラリーでブースめぐり

普段、わたしはあまり積極的にスタンプラリーには参加しないのですが、「スポンサーあってのイベント開催」という面もあるので、今回は頑張ってブースめぐりしました。

結果、

こうなりました。

(今回、遠征に PC 持って行かなくてよかった…持ち物が重くならなくて)

懇親会

写真はすっかり撮り忘れましたが、クラブで開催、という新鮮な懇親会でした。

(わたしは行きませんでしたが先日ボランティアスタッフ参加した大吉祥寺.pm の懇親会後に DJ イベントをやっていたのでもしかして IT 界隈でブームになってる?)

SRE NEXT でしたが、わたしはずっと DB の移行の話とかニッチな仕様の話ばかりしていましたw

おまけ:DAY 2 オンライン参加

先に書いたとおり午前中は立命館大学上原先生のオンライン講座を聞いていたのとお昼に実家の買い出しをしていたのとで参加時間帯・セッションは限られました。


宇宙関連事業でなくてもそうかもしれない、と思いました。

DB 関連を扱った 2 本のセッションを聞きながら。

以上、LT を聞きながら。

配信班のみなさん大体これ。

全体の感想

自分が選択したセッションがたまたまそうだっただけかもしれませんが、ラクティスに関する話は組み込みつつも、プラクティスにとどまらない・プラクティスにとらわれすぎない話が増えた印象を受けました。

個人的には割と望んでいた方向に進みつつあります(行き過ぎると「これははたして SRE のカンファレンスなのか?」という疑問を持ちそうですが)。

来年から SRE Kaigi も始まりますし、それぞれのカンファレンス・イベントがどういう方向に向かうのか楽しみです。


関係者のみなさま、ありがとうございました!

おまけ 2:8/30(金)のゆる SRE 勉強会(1 周年記念!)に「SRE 怖い話発表枠」参加します!

これを書いている時点でブログ枠以外埋まっていますが(ブログ枠も「0」で確定?)、キャンセル待ちで OK、という方は参加枠の待機列(?)にどうぞ!

yuru-sre.connpass.com

JAWS-UG 名古屋 生成 AI 夏祭り LT 登壇参加(7/29)

今月 3 回目の発表& LT 参加は、地元のJAWS-UG 名古屋でした。

jawsug-nagoya.connpass.com

(ネタの 80% は月初の発表の使い回しなのですが…)


会場はいつもの「職場から 30 秒」の場所ではなくて、昔よく通った某 DC の近所にある NEC 中部ビルでした。

(どうするか迷ったのですが暑い中名駅から歩いて行きました)

各セッション

AWS の中でも色々と活用されているんですね。

どこだっけ?(最近だった気がするけど)…と思って探したら、先月の JAWS-UG 名古屋(Media-JAWS コラボ回)でした。

AWS の中では明確な線引きがあっても、そのへんの事情に明るくないユーザーからすると線引きがわかりにくい(こともある)んですよね。

後で森田さん(著者のお一人)から説明がありそうですが…本のタイトルにはなくても Bedrock 以外のサービスの説明も書かれています。

…という流れでしたが、単に川路さんが終了時間を勘違いして早めに終わってしまっただけでしたw


speakerdeck.com

3 番手に WAJI さんが控え…てなかったw

一瞬勘違いしたのですが、こちらの話ではありませんでした(Claude 3.5 Sonnet の話は後でちらっと出てきました)。

レベル分けが自動運転みたいw

対話だと、途中の指示のうちどこを残してどこを削っていくかもポイントになりそう。


3 番手は、日本全国どこの JAWS-UG でもお見かけする(?)藤原さんでした。

(お互い様、でもある…)

イメージがつかない容量ですね…

DB の世界もストレージの世界も生成 AI ですね。

こんなワークショップも!

セキュリティ関連でいくと、世の中のランサム被害の拡大もあって多方面から引っ張りだこの NetApp !!


speakerdeck.com

Bedrock 本の著者のお一人、森田さんはリモート登壇でした。

さて…?

最近、怒涛のアップデートがありましたね。

いますぐにどんな資料もカバー…とは行かないものの、日々進歩の世界!

OCU の最低単位も通常と違うし、なるべくコストが高くならないような配慮が感じられますね。

予想通りのw

LT

というわけで(どういうわけで?)

幕末っぽいキーワードが。

佐久間象山(実のところ何したかよくわからない人w)キター!


そしてわたしの LT でした。

www.docswell.com

ちょっと場違いだったかなー(大吉祥寺.pm での「ミニ句会」向けに生成 AI 使ってオンライン投句箱を作った話のほうが良かったかな?)と思いつつ…

少しは楽しんで(?)いただけたようで、良かったです。


(思いのほか長くなってしまったので懇親会は省略)

DevelopersIO 2024 Day4 現地参加(7/20)

祝・クラスメソッド 20 周年!ということで今年は 1 ヶ月にわたる「 Classmethod Odyssey」の中で開催されている DevelopersIO 2024 の Day4 に参加してきました。

event.classmethod.jp

午前中の参加セッション

  • Golang を使ったバックエンドの実装入門
  • Classmethod 流の Platform Engineering

の 2 本に参加しました。

Golang を使ったバックエンドの実装入門

説明は盛りだくさんでしたが、個人的なポイントは

ここでした。

いくら gRPC や Protocol Buffer(s) が優れていてもフロントエンドの実装が複雑になるようでは採用は難しいですからね。

あと、「Go(lang) を採用するメリットを活かす使い方」(裏を返せば「Go(lang) が向かない使い方をしない」ということでもあるけれど)ということでマイクロサービスは出てきますね。

その続きの CQRS とイベントソーシングについては、X の TL を見ていると「使いどころがない」という意見もありましたが、更新用のデータストアとして DynamoDB のようないわゆる NoSQL を(明確な意図を持って)使う設計をする場合、割と普通に出てくる印象です。

Classmethod 流の Platform Engineering

お世話になってます!

受託開発(AWS リソースの構築を含む)の場合は避けられない課題ですね。

「見つけてもらうための仕組みや仕掛け」については明確な言及はなかったような気がしますが、「作ったものを使ってもらう働きかけ」は大事ですよね。

当然ですがクラスメソッド社内だけではなく社外の人にとっても有用だと思います。

(ちょっと斜めですが QR コードはちゃんと読めました)

昼休み

お弁当をいただきながら LT を聞きました。

ごちそうさまでした!

特定業界 or 職種向け SaaS を作っている人だけが反応するワード(?)。

午後の参加セッション

午後は 40 分枠でしたが、「質問時間を含む 40 分」という扱いのようで、実質は「30 〜 35 分枠」でした。

  • シームレスなセキュアアクセスを実現!~Okta WIC 入門編~
  • 進化をつづけるエッジプラットフォーム DB/AI への展開
  • 生成 AI 時代に必要な検索とレコメンドをざっくり抑える
  • サーバーレス API(APIGateway+Lambda) と Next.js で個人ブログを作ろう!
  • エンジニアの生存戦略クラウド潮流の経験から紐解く技術トレンドのメカニズムと乗りこなし方

に参加しました。

(最後の枠はパスして早めに帰宅)

シームレスなセキュアアクセスを実現!~Okta WIC 入門編~

「入門編」というタイトルに偽りなし、の話でした。

この呟きをしたばかりに、発表者さんがセッション後に先輩に何かを指摘されていたような…?(なんかゴメンナサイ)

SaaS を使わなくても周辺部分を AWS の Step Functions などでうまく作り込むことはできると思いますが、サービスに標準で組み込まれていると作り込まなくて良い(or 作り込む部分が少なくなる)ので便利ですね。

そして、Okta といえば

www.okta.com

セッションの話とは直接関係がない(まあ「Okta のサービスを採用するかどうか」でいえば「関係ない」と言い切ることはできないので必ずしも不適切な質問ではないのですが)この件について質問されていて、発表者さんがちょっと気の毒でした。

進化をつづけるエッジプラットフォーム DB/AI への展開

タイトルだけ見て申し込んだ時点では気づかなかったのですが、Cloudflare 亀田さんのセッションでした。

セッション後に亀田さんからリプが!

そうか、亀田さんが転職されたタイミングでは、まだギリギリ「コントロール」じゃなかったのか…。

家庭内インシデント(?)の謝罪の話でしたw

…ホント、(リブランドとかもそうだけど)用語の扱いって悩ましいですよね。

ワールドワイドでの MySQL の退潮を思い知らされる…。

X のポストには書きませんでしたが、AI をエッジから直接扱う取り組みについては(特に日本語モデルは)「まだまだこれから」ですね。

生成 AI 時代に必要な検索とレコメンドをざっくり抑える

ベクトル検索あるいはその他のセマンティック検索技術に至るまでの、(教科書的なものを含む)検索技術とその理論のポイントを押さえて説明されていました。

「親の顔より見た◯◯」に仲間入りしてそう。

いつも忘れそうになりますが、レコメンド(推薦システム)もベクトル検索をはじめとしたセマンティック検索の代表的な使い道の一つですよね。

「単語を分割した(→形態素解析)状態で検索ができるのなら k-gram は要らないのでは?」という質問があったので。

サーバーレス API(APIGateway+Lambda) と Next.js で個人ブログを作ろう!

「実質 30 分+α」の枠にしては盛りだくさんの内容でした。

登壇は「何かを始める」「何かを始めてから惰性で続けている感じになっていたのをテコ入れする」きっかけになりますよね。

わたしもそろそろ本腰を入れて試さなきゃ。

右に行くほど(現在に近づくほど)高度になってますね。

エンジニアの生存戦略クラウド潮流の経験から紐解く技術トレンドのメカニズムと乗りこなし方

元祖 AWS 芸人としてお馴染み(?)AWS 清水さんの「生存者バイアスにならないように気をつけた」生存戦略のお話でした。

AWS(J) 入り前の話ははじめて聞きました。

実際には「まだ十分成長しきっていない技術」については「現在の延長」のほうにも「重要なもの」が含まれていたり、

(まだ荒削りだとか欠点はあるにせよ)「将来楽しみな技術だ」と思っていたものが(政治など技術そのもの以外の要因で)死んでしまうケースは多々あるので、現実はなかなか難しいです。

とはいえ、

  • 「いまの感覚(常識)」で理解しづらいものを軽視しない
  • 「現状の使いやすさ(使いにくさ)」で判断しない

点は重要ですね。

この「早期から学習を始めるほうが圧倒的に有利」という言葉を間違って受け止めないのも大事です。

後から取り組んだ人に追い抜かれることなどいくらでもあるし、「いまさら始めても遅い」はたいてい間違いです。

帰宅

朝 1 のセッションの開始時、最後の時間枠の後に懇親会があるのを聞きましたが、予定どおり最後の時間枠の前に帰宅しました。

(ビルの外で偶然亀田さんにお会いしました)

なお、早めに帰ったおかげで、雷とゲリラ豪雨を避けることができました。


次の東京遠征予定は 8/3 の SRE NEXT 2024(DAY 1)です。

その後 大吉祥寺.pm のスタッフ打ち上げに参加したら、東京へ行く機会はしばらく減りそうです。 sre-next.dev