構築中。

名古屋のITインフラお守り係です。ITイベントへの参加記録などを残していきます。

ゆる SRE 勉強会 #11 〜 AI × SRE の知見が聞きたい!〜 ブログ枠参加(6/13)

昨年 8 月の 1 周年記念回への発表参加以来のゆる SRE 勉強会参加でした。

yuru-sre.connpass.com

今回の会場は渋谷のココナラさんでした。

会場入口(ココナラさん)

おしゃれですね(語彙力)。

今回は AI がテーマでしたが、期待に違わずほんのりゆるさを残しつつ、多様な内容が展開されました。

オープニングから会場スポンサー LT

まずは乾杯からスタート!(わたしは麦茶で)

続いてココナラさんの「ゆるい会場スポンサー LT」。

AI によって人と人のコミュニケーションが減ってしまう恐怖を感じつつ、共生を目指す話が展開されました。

15 分発表枠 3 本

予定がタイトなのでどんどん進んでいきます。結果としてはそこそこ巻きで進行し、最終的にオンタイムになりました。

エラー調査を生成 AI で進めたい(aboy さん)

speakerdeck.com

エラーメッセージを読んでも何が言いたいのかわからない、ググっても答えになかなかたどりつかない。よくある日常です。

結果として、すぐに対応しないといけない「明らかに障害に繋がっているエラー」以外は後回しになり…という「あるある」を避けるために AI の力を借りている、というお話でした。

遅い SQL のパフォーマンスチューニングの支援を Devin に依頼する例が出てきましたが、確かに参考になるアドバイスはもらえそうな印象です。

(改善の実行まで AI に任せるか?と言われるとちょっと微妙ですが)

Terraform を AI でどうにかしたい Devin vs Claude Code(Kaoru Oda さん)

speakerdeck.com

EKS アップグレード時の差分確認や Terraform を使った適用を Devin vs Claude Code の対決形式(?)でやってみたお話でした。結果としてはどちらもうまく実行できたものの、リビジョンの選択などちょっと気になる点はあったようです。

いまの AI は「とりあえず試してみてエラーが出たら別の方法を試してみる」流れで動いているケースが多いように感じます。「エラーメッセージに慎重に向き合う」ことをせず「手あたり次第試している」イメージです。

このあたりは将来改善されて、より確度が高い状態にならないと Go サインを出さないようになる…んでしょうか?

SRE に必要となる AI の利用パターンと PagerDuty の関係(jacopen さん)

AIOps と生成 AI の違いをちゃんと区別して考え、それぞれの得意分野で使いましょう、というお話でした。

生成 AI については定型的で構造化されたデータよりも非構造化データに強いので、例えば

のように報告文書のまとめ・生成などが生かしやすい分野で使うのが吉、ですね。

5 分発表(LT)枠 5 本

こちらは一気にまとめて。

slides-psi.vercel.app

山口(tyki)さんからは incident.io というサービスの AI 機能を使ってみた話が。資料が Vercel 上で公開されていてカッコいいです。

次のこっしーさんも同じく初登壇だったようですが、お 2 人とも初登壇を感じさせないような、落ち着いてテンポの良いお話を展開されていました。

こういうマインドでいると新しいものがどんどん出てきても不安にならないですよね。

IaC を使っていると差分の全体像の把握が難しいケースがあるので、差分を要約して説明してくれるサービスがあると助かりますね。

そして次のやっさん(安田)さんの構成図のメンテナンスのお話では、

「やばいメンテナンスできてない」という発言が X の TL 上でいくつか観測されましたが、人手だと面倒で遅れがちになる(そしてやらなくなる)ので生成 AI が代わりに作ってくれるとありがたいです。

speakerdeck.com

kohbis さんからは Grafana MCP Server のお話。おうち K8s クラスタでたまたま(?)発生した事象を解析してみてわかったこと、疑問が解消されない点などが語られました。

じぇまきさんからは、書いたコードが社内ガイドラインから逸脱していないかを生成 AI にチェックしてもらうお話が。

指摘が漏れても怒られるしたくさん指摘すると今度は鬱陶しがられるという不条理(?)。

ビールスポンサー紹介から交流会へ

忘れてはダメですね。転職ドラフトさんありがとうございました。

交流会ではほどよい数の参加者の中でいろいろな方とお話しすることができました(生成 AI 活用状況からいつもの(?)DB の話まで)。


すぐに定員が埋まってしまう問題はありつつも、「これぐらいの人数でこれぐらいの多少のゆるさが込められた話が聞けるのが良いんだよな」と今回も実感して会場を後にしました。

関係者のみなさま、今回もありがとうございました!