構築中。

名古屋のITインフラお守り係です。ITイベントへの参加記録などを残していきます。

AWS CDK Conference Japan 2023(5/20)

今回は会社のチームメンバー(遠方カンファレンス初参加)を伴っての遠征でした。

jawsug-cdk.connpass.com

が、しかし・・・

というわけで開場・開始とも 1 時間早まったのを知らずに会場まで来たので、着いた頃にはすでにキーノートは終わり、最初のセッションが始まっていました。

(13:00 〜 13:30 頃に入ってくる参加者が何人かいた様子なので、もしかして、同類の皆さんだったのでしょうか?)


なお現状、わたし自身は CDK をほとんど触っておらず、一緒にカンファレンス参加したチームメンバーがメインで取り組んでいる状況です。


今回は、

  • CDK 初心者が初めて触れてみた話
    • AWS は触れていたけれど CDK は初めて」のケースと「AWS も触り始めたばかり」のケース
  • CDK 以外の IaC ツールをメインで使っていた視点からの CDK に対する感想
  • CDK を使う上でのベストプラクティスとバッドプラクティス
    • Stack 分割は極力行わない、行う場合の境界の決め方と Stack 間リソース参照、複数アカウント、テスト実装など
  • CDK の活用事例
    • 短期間でのサイト公開、一括ログ設定、AWS Copilot のカスタマイズなど
  • CDK のマニアックな話
  • 制約が厳しい状況下で CDK を利用する工夫
    • 普通に CDK を使うのに必要な権限を与えられていないケース

というイメージのセッションラインナップでした。

資料は Connpass のページに公開されています。

jawsug-cdk.connpass.com

これらのうち複数のセッションで語られたことがいくつかありましたのでピックアップしてみました。

  • まずはワークショップを体験してみよう

  • Former 2 が便利

  • 環境別のパラメーターはcdk.jsonではなく.tsparameter.ts)で

(参加者の中に刺さっている人多数)

  • CDK Pipelines を使ってみよう

  • まずは最低限スナップショットテストからテスト実装を


そして、話を聞いていた中での、個人的な感想も並べてみました。

まずは、環境別設定の記述の話。

ここで語られたプラクティスには同意する一方で、

最初から本当にベストなものが作れるものでもない(状況が変わればベストプラクティスも変わる)ので、

  • ベストプラクティスに合わせたときに実際にメリットが出るのか
  • 現状採用しているやり方で実際に支障があるのか
  • 現時点で特に支障がない場合、今後支障が生じるとすればどのような状況になったときか

を把握していれば過度に気にすることはない(「ベスト」に縛られすぎるのではなく、まずやってみて動くもの・使えるものを作るのが大事)と思います。

続いて、テストの話。

とはいえ、

という一方で、インフラをアプリと同じ原理原則のようなものに沿って設計・構築するのも必ずしも正しいとはいえない(類推がそのまま通用しない)し、難しいな、と。

ベースに CFn があり続ける以上、CFn が人間にとって親和性の高いものにならないと無理かなあ…それとも CFn から離れる?(CFn 遅いし)

そしておまけ(CDK を使うときに書く言語の話)。

…と書いてはみたものの、Go で書く場合は構造体に限らず文字列をパラメーターに使う場合もポインタを多用しないといけないので、「IaC のためだけに言語を覚える勢」に対するハードルが高いかもしれないですね。

なお、セッションと並行して Ask an Expert ブースが用意されていたり、急遽ワークショップが開催されたり、オフラインのメリットが感じられるカンファレンスになりました。


カンファレンス本編の後は懇親会に参加してきました。

登壇者でもある、あんどぅさんが熱く語る(?)マネージャー論が印象的でした。

個人的にはマネジメント方面には行かず、今時の呼び方で言うところのスタッフエンジニアっぽい方向に向かっているので(IT インフラ出身の SRE チームメンバーなのでソフトウェアエンジニアではないのですが、最近主に取り組んでいるのがソフトウェアを中心とした技術的な課題解決や技術の導入提案だったりします)、違う組織の違う立場の方に、考えていること・思っていることを率直に語っていただけるのはありがたいです。

(その話を聞きながら、一緒に参加したチームメンバーとも今後のキャリアについて少し話したりもしました)


都合で懇親会を途中離脱し、泊まることなく当日帰宅しましたが、オフライン開催の際は、今後も(楽しんで)参加していきたいと思います。