構築中。

名古屋のITインフラお守り係です。ITイベントへの参加記録などを残していきます。

久々のオフラインイベント参加で感じたこと

当初は、こちら↓にまとめて書こうかと思ったのですが、ちょっと長くなったので分けました。

hmatsu47.hatenablog.com

PostgreSQL Conference Japan、コロナ禍でも 2020・2021 と途切れることなくオフライン(オンサイト)開催を続けていた稀有なイベントで、そのこともあってか何の違和感もなくセッションを聞くことができ、懇親会にも参加できました。

また、以前参加した JAWS ミート 〜re:Born 東海道〜 でも、他地域からの参加者もそこそこいて十分楽しめました。

hmatsu47.hatenablog.com

ならば、 コロナが収まれば以前と同じようにオフラインイベントができる!…かというと、ちょっと難しいところもあるのかな というのが現時点での個人的な感覚で。

参加者数はかなり減少している

オフラインのイベント自体、密を避けるために参加者数を以前より制限していますが、それでも設定した上限まで参加申し込みが到達しないケースが(観測範囲では)多い印象です。

仕事の関係で参加できなかった JAWS DAYS 2022 では、首都圏を除く各地でサテライト会場が開設されましたが、実際に会場参加した人は各会場の想定の半分かそれ以下のケースが多かった模様です。

JAWS DAYS といえば、コロナ前は参加申し込みが 2,000 人を超え、全国各地から東京に参加者が集まってくるようなイベントでした。今回は多人数が集まれる首都圏の会場が開設されず、各地にサテライト会場がバラバラに設けられる形態だったので単純にコロナ前と比較することはできませんが、個人的には結構衝撃的でした。

各地バラバラとはいえ、もうちょっと対面で集まりたいと思う人が多いだろう、と考えていたのですが。

オンライン勉強会・イベントの参加者層がオフライン時代とは変わってきた

2020 年の 2 〜 3 月ごろからオフライン勉強会・イベントが軒並み中止か延期に追い込まれ、一部がオンライン化したあたりで、勉強会・イベントの参加者の顔ぶれがかなり変わったというか、感覚的には以前参加していた人の半分程度がいなくなってしまった印象です。

その代わりに、特に地方からの(オンライン)勉強会・イベント参加者がかなり増えました。

ただ、参加する勉強会・イベントの多くは地方ではなく首都圏の人たちが主催するものが多く、一方で地方のオンライン勉強会・イベントでは参加者が激減した印象です(たまに有名人が登壇する回だけ盛況になったりもしましたが)。

その結果

  • 勉強会・イベントに参加しなくなった人たちは、オフラインが再開されても勉強会・イベントに参加しない
  • オンライン勉強会・イベントに参加するようになった人の多くは、オフライン勉強会・イベントが再開されても参加しない

ということなのだろうと思います。

特に、新たに地方からオンライン勉強会・イベントに参加するようになった人にとっては、首都圏のオフライン勉強会・イベントにはなかなか行けないでしょうし、かといってメンバーが少なくなってしまった地元の勉強会・イベントにオフライン参加するのも心理的な壁があって(あるいはメリットを感じられなくて)難しいのでしょう(元から地元では開催されていないケースもありますし)。


PostgreSQL Conference Japan 2022 参加の翌日に上野公園に集まっていた人の数を見ると、(IT の勉強会・イベントへの参加者層と重ならない部分もあるので単純比較はできないものの)コロナ感染などを避けて外出を控える傾向が特段強く影響しているようにも思えませんでした。

個人的には、参加者層の行動様式やマインドの変化によるものが大きい気がします。

これは、無理に元に戻そうとするのではなく、受け入れていかないといけないのだろうと感じています。

希望もある

ただ、ネガティブな要素ばかりか?というと、そうでもなく。

オフライン勉強会・イベントへの新規の参加者、特に若い人たちが全くいないわけではなく、自分が参加したオフライン勉強会・イベントにも毎回何人かは確実にいました。

「来る者を拒まず、去る者を追わず」「価値観を押し付けず」で続けていけば、一時的な衰退はあっても全てがフェードアウトしてしまうとか、「リアルインターネット老人会」的に固定的なメンバーが昔話を語るだけの会になってしまうとかを心配する必要はなさそうです。