昨年はマイナンバー実務検定1級の講習で東京出張したばかり&家族の病気でパスしたので、2年ぶりの参加です。
この写真はカンファレンス中だったので人が少なくて当然ですが、カンファレンス会場(教室)内も2年前と比べてかなり人が少なかったです(参加は金曜日のみなので土曜日は不明)。
日程の影響でしょうか?
2年前にいたLPIC君(ちゃん?)も見かけませんでした。
このポスターはやっぱりありました。
上のパスワードのやつ、他に壁ドンバージョンもありましたが…今更需要があるのだろうか。
以下、参加したセッションです。
順次スライド等が公開されるそうですので(といって公開されなかったこともよくあるのですが)、私が気になったポイントだけ簡単にコメントします。
OSSセキュリティ技術の会発足(プラットフォームのOSSセキュリティ技術をまとめて紹介)(中村 雄一さん/ 面 和毅さん)
発表当日(3/10)まさにいまOSSセキュリティ技術の会を発足します/しました、という話でした。
旧SELinuxユーザ会、セキュアOSユーザ会⇒2006年頃が活動のピークで、10年ほど停滞。その間、海外と日本でOSSセキュリティの意識の差が大きくなってしまったとのこと。
例えば海外ではSELinux、AppArmor等は当然使うべきものだが、日本では何のためらいもなく(入門書などに)disabled化が当たり前、となっている(これは私も残念に思う点でした)。
ただ、AWSのAmazon LinuxではSELinuxがデフォルト無効化されているなど、本当に海外では「有効になっているのが当たり前」なのか?という疑問はあります。
もっとも、Red Hat等、よく使われるLinuxのディストリビューションではデフォルト有効なので、デタラメな話ではないと思います。
日本でもそうですが、「話す相手(の層)によって違う」部分がありそうな気がします。
また、「Docker使うのにSELinux無効はナシ」というのは、その通りでしょうね(有効でも防げないものもありますが)。
因みに、これを書いている現在、Norton先生は当会のWebサイトの評価を「不明」扱いにしています…ページもリンク・被リンクも少ない上にトップページに英語の文章と日本語が混在していて、怪しげだから?
LinuxもWindowsもBaculaでバックアップ(竹田 寛子さん)
若干、Windowsのコミュニティ版への対応が冷たい感じ?ではありますが、マルチプラットフォームで使えます。
最近は、ランサムウェア絡みでバックアップが再注目されている、という話でした。
Go製脆弱性スキャナー「Vuls」をバズらせたコツとは? エンプラで培った秘伝のSQL開発手法をOSS化! エンプラでSPAで最新UI!?よし、作ってOSS化!(神戸 康多さん/星 賢一さん/平川 裕蔵さん)
JTFでも話を聞いたVulsと、SQLのメンテナンスをしやすくするツール(という紹介でいいのだろうか)uroboroSQL、WebコンポーネントフレームワークUrushiです。
Vulsについては以前の話に差分を加えて(時間枠におさまるように)要点をまとめた感じでした。
uroboroSQLについては…正直、あのレベルの(コメントがないと読解不能な長文の)SQLをOSSのRDBMS(特にMySQL)を使ったWebシステムでガンガン流したら、死ぬだろう、と…(エンプラならでは?)。
Urushiは、どこかで見た覚えがありますが、Webフロントエンドの世界は移り変わりが速すぎるので、今後どうなるのか…。
運用(Ops)から見たマイクロサービスアーキテクチャ(村田 龍洋さん)
マイクロサービス化するにはDevOpsが欠かせない、管理対象の数が激増し運用コストは増大するので自動化やCI必須、エンジニアのフルスタック化が求められる、Web3層構造からマイクロサービス化していくにはリバースプロキシ(Nginxとか)が使える、というような話でした(かなり端折ってます)。
私は翌日にJAWS DAYSに参加し、まさにここと被る話(だからクラウドのマネージドサービスを使って運用負荷とコストを下げようね)をいくつか聞くことになりました。
オープンソースのIoT向けスケールアウト型データベースGridDBのご紹介 ~性能ベンチマーク結果とOSSを利用したビッグデータ分析環境~(野々村 克彦さん)
社会インフラですでに使われているそうです。
通常のNoSQLとは違い、コンテナ単位ではあるもののACID特性がちゃんと確保されているとのこと。
また、ある程度のデータ量以上なら、Cassandraより高速で性能が安定しているそうです。
日本のメーカー(の関連会社)製らしく真面目に作られている印象です。
親会社のゴタゴタがなければ…。
MySQL 5.7の次のMySQL 8.0はどんなものになるだろう(yoku0825さん)
OracleACEのyoku0825さんのお話です。
同種テーマのセッションは色々な勉強会等で話されているはずですが、どれにも参加できなかったので、今回やっと聞くことができました。
他からも話は聞いているので既に知っていた話も多かったのですが、MySQLは8.0(5.8ではない)で、ロールや統計情報でのヒストグラム、降順INDEX、CTE、Windows関数への対応など、ようやく「普通のRDBMSで使える機能がほぼ完全にサポートされる」という印象です(SQLの方言はあるかもしれませんが)。
5.7ではテーブルスペースのみだった暗号化が、REDO/UNDOログにも対応するようなので、また遊んでみようと思います。
しかし、2年前はかなり盛況だったyoku0825さんのセッションもこの日はガラガラで、周りを見るといつもの「MySQLおじさん」達が…。
なんかもったいないような。
金曜日の午後は全般的に人が少なかったような気がしますが、特に「大学で開催されているのに、学生さんも少ないな」という印象を強く受けました。
やはり、ここ数年2月末の金・土曜開催だったのが、2週間ほど後ろにずれたことが影響しているのでしょうか?
なお、セッション間の休憩時間が各15分間と短く、15時をまたぐ時間のみ30分間だったので、その時間帯に展示ブースを回ろう…と思っていたのに、その時間に席を立った瞬間、腰にピリッと痛みが走ったので、しばらくおとなしくしていたら、結局ブースを回ることができませんでした。
次の休み時間には治っていたのに…何だったんだろう。
因みに、私はこのあと翌日のJAWS DAYS参加のために品川方面に移動したのですが、この日の京浜東北線は午後から深夜までトラブル続きで「呪われた1日」のようになっていました。