今日は、休日出勤の振替で、Developers Summit 2016 Kansai(デブサミ関西2016)に行ってきました。
今回は、「エンジニアの生き方」がテーマのセッションを中心に選んで話を聞いてきましたが、他のテーマのセッションも「エンジニアの生き方」に繋がる内容が多かったので、ちょっと「お腹いっぱい」です。
なお、講演資料は参加者アンケート回答により公開、という説明でしたが、過年度の資料は(非公開のものを除き)一般公開されているので、いずれ一般公開されるのではないかと思います。⇒一部公開されました。
クラウドの発展とデベロッパーの役割について(鈴木 雄介さん)
クラウド(IaaS・PaaS)、アジャイル、DevOps、マイクロサービスの歴史と関係についてまとめた上で、今後エンジニアが何を目指すべきなのか、というような内容でした。
淡々と話す姿と、「ここ笑うところですよ」アピール数回、が印象的でした。
歴史については何となく知ってはいましたが、自分自身が「原因不明の体調不良からの復活」を目指して頑張っていた時期と重なり、あやふやな部分も多かったので、あらためてそれぞれの概念が流行りだした年代を振り返ることができて良かったと思います。
「PaaSの制約を受け入れて使って行ったほうが便利」というのはよくわかるのですが、経営者やマネージャは「他社にサービスの根幹を握られるのは気に入らない・プライドが許さない」、下っ端は「ロックインされた後にサービス廃止・リニューアルに振り回されるのが怖い」となりがちで、なかなか進まないんですよね…旧来型の組織では。
ユーザー企業が考えるクラウドとオンプレの使いどころ(高岡 将さん)
リクルートテクノロジーズで、グループ会社のITインフラについて、オンプレ環境を仮想基盤でプライベートクラウド化し、AWSなどのパブリッククラウドの導入も進めて…という中での苦労話でした。
「仕事の大半がミドルウェア等のEOSL(EOL)対応・新バージョンの適合検証になってしまい、創造的な活動ができない」というのは、インフラではよくある話です。
悩みどころはみんな共通ですね…。
ユーザーから「○○が欲しい」「○○をやりたい」と言われたときに、本当にそれが必要なのか、目的・本質は何なのかを考えて対応しないといけない、というのは、ITインフラに限らない話だと思います。
まあ、エンジニアが目的・本質を追求しすぎて「遊び」がなくなると、スキルや発想力を身に着けることの妨げにもなるので、やりすぎないようにしないといけませんが。
企業向けクラウドサービスの開発・運用 ~悩みどころのパターンと対策~(三苫 亮さん)
サイボウズのお話です。内容から、すぐ「kintone」が思い浮かびますが、対象はそれに限らない(講演者の前職の経験も含む)、とのことでした。
「スキーマ不定DB」というキーワードが何度か出てきましたが、メタデータもユーザー自身が定義するということで、「第7正規形」(7NF)を連想しました。
「見積れない性能要件」(ビジネス側に求めても出てこない)というのは、私もインフラリプレースの度に体験していることなのでよくわかりますが、一応、「儀式」として「お伺い」は立てておかないと…というのはありますね。
その2に続きます。