構築中。

名古屋のITインフラお守り係です。ITイベントへの参加記録などを残していきます。

2021 年の目標、やること、やりたいことなど

12/31 に昨年のふりかえりを書いたので、今日は今年の目標・やること・やりたいことなどを書いていきます。

hmatsu47.hatenablog.com

お仕事編

以下の 3 つを中心に進めていきます。

(本当はほかにもいくつかあるのですが、わたしが頑張ってしまうと中長期的に見てかえって組織に悪影響を与えかねないので、ほかの件はほどほどにやっていきます。)

なお昨年、終盤になって突如転職話が持ち上がったのですが結果としてその話は無くなったので、とりあえず腰を落ち着けてやっていきます。

AWS アカウントのサービス別分離(続き)

昨年、自社のメインサービスのプロダクト環境の分離を終えたので、今度は元のアカウントに残った別サービスの整理を行います。

バックアップサイトの強化

これまでデータバックアップ用に AWS の大阪ローカルリージョンを使ってきましたが、大阪リージョンがフルリージョン化するのに合わせて、サイト全体のバックアップ機能の実装を進めていきます。

スケールを意識したアーキテクチャの変更

ここが最大のポイントです。自社のメインサービスの現状のアーキテクチャはかなり古く、このままスケールアウト&スケールアップ作戦で「延命」を図っても、ピーク時の負荷が現在の倍程度に達するとリクエストを捌ききれなくなる可能性があります。

(まあ今後の AWS プラットフォームの性能向上によって「倍」が「2.5 倍」「3 倍」になる可能性はあるでしょうが、一方で 3 年前の Spectre / Meltdown 対策のような「一時的であれ性能が 1/2 に」という事象が発生しないとも限らないですし。)

サービス全体の規模も大きくなり全体を一度にリニューアルする作戦は取りづらくなっていますし、時間を掛けて綿密な計画を練って…という余裕も残されていないので、今年は全体に与える影響度を見ながら部分部分で試行錯誤しながら進めていくことになりそうです。

個人活動編

昨年の振り返りで、

やっぱり「実践を伴うアウトプット」は大事ですね。

と書きました。

昨年まではインプットもアウトプットも量を優先に進めていましたが、今年は

  • 昨年よりは質を重視する
  • 「実践ベースのアウトプット」を意識する

スタンスで行く予定です。

Qiita・ブログなど

本数としては、アドベントカレンダーを除いて月 2 ~ 3 本ペースで。

Qiita は単純な「やってみた」(軽く試してみた)記事以外の、実践によって得た知見を元にした記事を増やして行きたいところです。

イベント・勉強会

今年もほぼオンライン開催だと予想しています。

東京都から政府に対し緊急事態宣言発出を要請しているようですが、これは「何としてもオリンピック開催を」ということでしょうね(他の首都圏 3 県はともかく)。

個人的には、オリンピックは開催するにしても無観客の線が濃厚と考えていますが、最終決定(開催か中止か、開催ならどんな形になるか)までの紆余曲折のあおりを受けてコロナ収束の見通しが(年内には)立たなくなり、一般のイベントはリアル開催が更に難しくなるでしょう。

地方民としては、昨年に続いて参加できるイベントが多くなりそうなので歓迎すべき面もあるのですが、惰性で参加を続けてしまうと「オンライン勉強会の参加疲れ」になってしまうので、わたし自身は昨年より対象を絞り込んで参加しようと考えています。

また、登壇についても、これまでは「身のまわりの人の登壇ハードルを下げる」ことを意図して軽いテーマを多めにしていたのですが、今年は「登壇の半分は内容重視」を意識していきます(結果として、回数は減るはず)。

Local IT Meetup(主催イベント)

note.com

こちらは昨年開催できなかったので今年はぜひ開催を…と言いたいところですが、

  • 主催メンバーの活動に無理が生じないか?
  • オンライン開催のメリットを見出せるか?

を十分考慮して進めていきたいです。

MySQL 8.0 の薄い本

今年は MySQL 5.6 のサポート終了が決まっていますが、それに合わせて MySQL 9.0(DMR)がやって来るのかどうなのか…?

いまのところ「MySQL 8.0 の薄い本」の改訂は続けていく予定ですが、四半期ごとのマイナーバージョンアップ全てに対応するかどうかはわかりません(昨年も 8.0.21 は見送りましたし)。

情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)

ほどほどに進めていきます。

まとめ

昨年はコロナの影響もあって、わたし自身大きく活動パターンが変わりました。活動量は増えましたが、中身が薄くなった気がします。

今年は昨年の反省を受けて、「腰を据えて活動する」ことを意識していきたいです。

また、「実践ベースのアウトプット」に向けて、(知見の公開に制約がある)自社サービスだけでなく、「自分のためのサービス」を個人で作って運用…にも挑戦しようと考えています。

2020 年の活動をふりかえる

毎年恒例、「今年をふりかえる」エントリです。

といっても、去年の分は Qrunch に書いたので、サービス終了とともに消えてしまいました(バックアップ取ったやつどこ行った…)。

お仕事編

AWS アカウントのサービス別分離

自社サービス(Web)の動作環境として使っている AWS アカウントを、

  • サービス別
  • 目的別
    • 本番(プロダクト)環境
    • ステージング環境
    • 開発環境

に分離するプロジェクトを進めてきて、今年ようやくメインのサービスのプロダクト環境を別アカウントへ移行完了しました。

それによって新たなセキュリティ系サービスの導入を進めることができました。

一方で内部的にいくつか不具合が見つかりましたが、これはアカウントの移行が原因というよりも潜在的な問題が移行によって表面化したものばかりでした。

SRE チームの発足

こちらも以前から準備を進めていましたが、専任メンバー 3 人で正式にスタートすることに(1 人は見習い中)。

ただ、わたしがこのチームのリーダーというわけではなく、リーダーは後輩に任せつつ、下支えをする役割を担うことにしました(なので、できるだけ前面には出ないようにしています)。

個人活動編

LAPRAS ではこんな感じ↓にカウントされていますが、かなり抜けております(笑)

Qiita

2019 年の 18 本に対し、2020 年は 22 本に。

これは、「MySQL 8.0 の薄い本」のリニューアルで実行例(サンプル)を増やすための活動(後述)の影響によるものです。

勉強会レポート(おもにこのブログ)

2019 年の 46 本に対し、2020 年は 32 本に減少。

IT イベント・勉強会のオンライン化により、年間 200 以上のイベント・勉強会に参加することができた一方、それをすべて記事にまとめることが不可能になりました。そのため、自分が登壇した勉強会以外の参加レポートが大幅に減ることに…。

アドベントカレンダー

2019 年は 6 本、2020 年は 5 本でした。

なお 2019 年のうちの 1 本は Qrunch に書いたので消滅…。

イベント・勉強会登壇

2019 年の 15 回(全てオフライン)に対し、2020 年はオフライン 2 回、オンライン 17 回でした。

体感よりは意外と増えていなかったのですが、LT 以外の 20 分以上の枠での登壇が 5 回から 10 回に倍増しました。

  • 勉強会スライド

speakerdeck.com

MySQL 8.0 の薄い本

github.com

今年は 8.0.20 対応版からリニューアルして、印刷版(要約版)と電子版を分離しました。要約版ではブログ記事へのリンク(URL)を削る代わりに、実行例(サンプル)を増やしました。

しかし、予想以上に印刷版の配布数が少なくなったため、8.0.21 対応版の発行は諦めて追補版を出すことに。

ちなみに、tom__bo さんの「MySQL Weekly」は今年で終了…ということで、同志がいなくなったようでちょっと寂しいです。

mysql-weekly.hatenablog.com

こっちは来年どうしよう。

愛知県の非公式 COVID-19 感染対策サイト(活動参加)

事情によりすでに離脱しましたが、春~夏の間に参加していました。

フロントエンドナニモワカラナイマンなので良い経験でした。

情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)

1/24 に 3 年目の集合研修を受け、更新手続きを済ませた後は放置していました。

hmatsu47.hatenablog.com

いい加減放置してはいけない…ということで、ようやく今日今年度のオンライン講習の申し込みを済ませました。

その他

コロナによって社会の活動が強制的に変化せざるをえなくなった今年、地方民のわたしにも転職のお誘いの声が掛かることが増えてきました。

積極的に転職する気はなかったものの、せっかくの機会なので、無理のない範囲でオンライン面談(現地に行かなくても済むのは良いですね)を受けたり、実際に選考まで進んだり。

面談では転職そっちのけで興味の赴くままに質問していたので、結果として自社以外の色々な事情を知ることもできましたし、自社の置かれている状況についても知ることができました。

面談者のみなさま、ありがとうございました。

まとめ

IT イベント・勉強会のオンライン化によって、わたしのような地方民にとってはインプットの機会が激増した 1 年でした。

また、インプットだけでなくアウトプットの機会も少し増えました。

ただ、年末が近づくにつれて、各種アウトプットのネタ切れ現象が表面化してきました。これは、

  • 大量のインプットがあった一方、それを復習する余裕がなくなった
  • 実践を伴わないアウトプットが多くなってしまった

あたりが原因だろうなと考えています。

やっぱり「実践を伴うアウトプット」は大事ですね。

JAWS-UG 名古屋 コンテナと "re:Invent" の復習(12/28)

今年の勉強会参加& LT 登壇締めくくりとして参加しました。

jawsug-nagoya.doorkeeper.jp


実は、自社サービスの障害対応(結局年越し決定)で帰りの時間が遅れ、そして勉強会の案内メールを見たら「最初の登壇者が欠席」とのことで時間が 1 時間繰り上がり、そして帰りの電車が急停車(別の場所で事故が発生したので同方向走行中の全列車が非常停止)…ということで時間に間に合うか気にしながら車内で聞いていたのですが、結果として自分の登壇時間には間に合いました。

そんな事情もあり他の皆さんのお話はゆっくりとは聞けなかったのですが、今年は re:Invent 自体(オンラインではあるものの)あまり追いかけることができておらず、とりあえず新規あるいは新機能が追加されたサービス名などのキーワードだけでもわかれば後で追いかけられるので、そのあたりを知ることができただけでも良かったです。


ちなみに、今年は各種勉強会がオンライン開催となり、JAWS-UG 名古屋はタイミングが合わない・他の勉強会を重なってしまうなどで一度しか参加できておらず、今回は年内二度目の参加、一年ぶりの LT 登壇でした。

speakerdeck.com


今年は JAWS-UG だけでなく AWS とのかかわりがやや控えめになってしまったので、来年はもう少しかかわっていこうかと思った久々の JAWS-UG 名古屋参加でした。