構築中。

名古屋のITインフラお守り係です。ITイベントへの参加記録などを残していきます。

インフラ勉強会半年記念オフライン会(東京会場・6/23)

ちょっと日が経ってしまいましたが、先週土曜日にインフラ勉強会のオフ会@東京会場に参加してきました。

techplay.jp

東京会場と大阪会場を結んでの開催です。 配信も行われたので、子連れもくもく会などのサテライト会場も設けられました。

※インフラ勉強会の紹介はこちら。

qiita.com

私自身、インフラ勉強会が昨年12/23に誕生してから割と早い段階で存在を知ったのですが、ユーザ登録したのは年明け後しばらく経ってからでした。 そして、実際にオンライン勉強会に参加し始めたのはさらに1ヶ月くらい経ってからだった気がします。

オフ会では、発起人の1人である佐々木さんをはじめ数名の方が誕生後の経緯について語られていました。勉強会の参加者・登壇者が増えてきたのが目に見えて増えてきたのが確か2~3月頃ということで、実際に自分が参加し始めた時期と大体一致していたようです。 当初からの目的として「初心者の勉強の場を作る」があって、途中から登壇者が増えてきたころからちょっとレベルの高い会が増えてきて、当初の目的が…などなど、運営の苦労話も。 私自身は、「初心者に向けて教えるスキルが参考になるので勉強会に参加していた」面がありますが、「インフラ」といっても幅が広いので(というか、テーマはインフラに限らない)、純粋に知らない分野のことを知ることができた勉強会も何度かありました。

オフ会後半の懇親会は東京・大阪それぞれ別々に開催され、LTが行われましたが、東京会場ではLTが予定時間を大幅に超え、「LT終了=懇親会終了」に。 事前にTwitterとDiscord(インフラ勉強会で利用しているツール)上で「本を持っていきます!誰かもらって!」と呼び掛けてから持って行った本(とルータとL2SW…こちらは事前に譲渡先が決まっていた)たちは、どんどん延長されるLTが気になって配布開始のタイミングが難しかったのですが、最終的には全部もらわれて行きました。

hmatsu47.hatenablog.com

本を持って行ったおかげもあって、色々な方とおしゃべりできて楽しい懇親会でした。

懇親会開始のタイミングで1周年記念オフ会の開催が発表されましたが(12月?それとも1月?)、次回は東京と大阪(または、もしかしたらそれ以外?)、どちらに参加しようかな…?

久々の登録セキスペ

…GWにやるはずだったオンライン講習も手つかずで、登録セキスペどころかセキュリティの話も最近全然書いてなかった。

というわけで、久々に登録セキスペのページを見たら、

www.ipa.go.jp

こんなこととか、

www.ipa.go.jp

こんなこと、

www.ipa.go.jp

そして先週末には、

www.ipa.go.jp

こんなことまで(元あったページへの追記だと思いますが)。

IPA、必死すぎます。

…全然伝わっていないように感じますが(うちの会社にも「未登録セスペ」(セキスペではない)さんがいますが、登録することはないでしょうね…上司の理解0だし、役員はその事実すら知らないし)。

まあ、何かの間違いで登録セキスペのことが社内で話題になって、「そういえばお前、持ってるんだよね?」と聞かれても「何のこと?」とすっとぼけようと思っています(こちとら自腹で人柱登録セキスペしてるんだし、会社に都合よく利用されたくない)。

で、登録セキスペの普及は頑張ってる一方で、こんな

www.ipa.go.jp

有識者へのインタビュー?なども行い、相当手間暇をかけて作ったであろう資料はまったく宣伝されておらず、日の目を見ていない模様。

※内容的には、選定フローでパブリッククラウドの利点がほとんど考慮されていない「ちょっと時代遅れな残念感」がありますが。可用性もセキュリティのうち、DDoS攻撃だけが可用性リスクではない、ってことです。手間をかけすぎて公開が遅くなった?

これは単なる一例にすぎず、似たような状況になっている資料が結構たくさんありますね。

「世の中に伝わっていない」点については登録セキスペと同じですが。

取り組みの意図はわかるのですが、下手すると「人手不足で、ただでさえ能力の高いエンジニアがあちこちで求められているのに、こんなところでエンジニアの能力が浪費されている」ことにもなりかねないので、立派な資料作りに励んで満足するより、現場に届くところまで出て行って伝える、という取り組みのほうに力を入れたほうが良い気がします。

※資料はもっと簡潔な内容で配りやすいものをたくさん作ったほうが…。

GitHub買収報道とStack Overflow Developer Survey 2018とその他もろもろ

…しばらく何も書いてなかった。

ここ1週間、MicrosoftGitHub買収や「.jsonという奇妙/気味の悪い拡張子の」とか色々話題になりましたが。

その中で気になったのが、GitHub買収報道での「設計図共有サイト」という表現と「Stack Overflow Developer Survey 2018」の「愛されている〇〇/嫌われている〇〇」のハナシです。

日経が、報道記事の初稿で「設計図共有サイト」と表現したことについてITエンジニアの間から賛否両論ありましたが、個人的な感想は、以下の通りです。

  • 対象読者(=ITエンジニアではなく、ITに関連する仕事もしていなければ趣味でも関係がない一般人)が正確に理解できる表現ではない
  • かといって、他の言葉で表現すればよかったかというとそうでもない
  • ソースコード共有サイト」はもちろんのこと「プログラムコード共有サイト」とかでは伝わらないし、「情報共有サイト」と暈すのも逃げ
  • 日経としては「そのものずばり」でないことを理解した上で、最大限こだわって、一番近いものをイメージできる言葉を選んだ結果が「設計図共有サイト」なのだと思う

もう1つ、「Stack Overflow Developer Survey 2018」について、TwitterのTLに「愛されている〇〇/嫌われている〇〇」(私が最初に見た「〇〇」は「データベース」でした)が流れてきた件。

insights.stackoverflow.com

これ、原文をちゃんと読むと、「Loved」のほうが

% of developers who are developing with the language or technology and have expressed interest in continuing to develop with it

で、「Dreaded」のほうが

% of developers who are developing with the language or technology but have not expressed interest in continuing to do so

なんですね(後者の数値は「100-Loved(%)」となっています。「どちらでもない」はナシです。優柔不断な日本人には辛い)。

「have expressed interest in continuing to develop with it」が「Loved」と表現されるのもちょっと疑問を感じるとはいえ「まだわかる」のですが、「have not expressed interest in continuing to do so」が「Dreaded」って、どういう意味でしょう?そもそも日本人にこの文脈で「Dreaded」と言われてもピンときませんが、少なくとも日本語で「嫌われている」と訳すのはちょっと飛躍しすぎのような気がします(気持ちは分からなくもないけれど)。

「.jsonという奇妙/気味の悪い…」のほうは明らかな誤訳で後から訂正が入りましたが、こちらは

  • 原文を読まないと元々何を意図した記事かわかりづらい/勘違いする
  • 原文を読んでも、ことばの背景や文化を共有していない日本人には、細かい表現の意図までは正確に把握しづらい

という感じです。

結論。

  • 流れてくるニュースを「つまみ食い」してわかった気になるのは危険(特に忙しい人/現場に疎い偉いマンの皆さん)
  • 文化やコンテキストを共有していない物事は、どんなに分かりやすく表現されても、完全に正しくは理解できない(のが当たり前)
  • 「わかりやすい」もの/こと/(説明をしてくれる)人を過度にありがたがったり信用しすぎたりしてはいけない【注】
  • 自分が人に物事を伝えるときに、正確性を犠牲にして受け入れやすい表現に置き換えるときは、「正確じゃないので、あくまでもニュアンスがわかる、という程度に受け取ってね」と断ったうえで伝えるようにしよう

以上です。

【注】「文化やコンテキストを共有している人に対する説明がわかりやすい」「少しだけ共有が不足している相手にそれを補って説明することができる」というのは賞賛されて良いことだと思いますので除きます。