先日、若いエンジニアの方が「アンラーニング」について触れていたので、「おっさんは古い知識を捨てないと新しいことを覚えられない」という主旨のリプライをしたら、「自然アンラーニングですねw」という、「アンラーニング」の定義から外れた方向に行ってしまいました(ミスリードしてごめんなさい)。
「アンラーニング」は、「意識的に知識・習慣を捨てる」ことなので、「自然・無意識に捨てる」のは、そもそも「アンラーニング」ではない、ということで。
ただ、私自身は、放っておくと過去の慣習や常識に縛られがちで、意識的に何かを捨てるのが苦手なので(知識・習慣ではないが部屋の中も酷いことに…)、
「無意識に要らない知識・習慣を捨てられる状況を作る」
ために、
- 「いま取り組んでいること」から少し外れた(もしくは、少しだけ関連がある)分野の本を読む/勉強会やセッションに参加する
- 自分よりはるかにレベルが高い「ガチ勢」が参加する勉強会やセッションに参加する(同じ分野でも「方法論」はどんどん更新されていくので。但し「圧倒的なアウェイ感!」で疲労が…)
- 「ガチ勢がおっさんばかり」のところだけだと、分野そのものが世の中から置いて行かれるリスクがあるので、若手(エンジニアに限らず)の話も意識的に選んで聞きに行く
- 読んだ/聞いた/覚えたことで自分でできそうなことは実際に試してみて、よかったら取り入れる
などをすることで、知識・習慣の固定化を防いで、結果として「使わないものを自然に忘れる」方向に持って行っています。
意識してアンラーニングするのがいいか自然に捨てていく状況を作るほうが向いているのかはその人次第だと思いますが、周りにいる人たち(特定の個人ではなくて複数)に対して
「こいつ、この前言ってたことと全然違うこと言ってやがる」
と感じることが多くなったら、アンラーニングすることを考えたほうがいいかもしれません。