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名古屋のITインフラお守り係です。ITイベントへの参加記録などを残していきます。

本の紹介/大学数学ほんとうに必要なのは「集合」

午前中の雪は積もらなかったのですが、予想に反して、夕方から本格的に吹雪になって、家の前の細い道路だけでなく、周囲の幹線道路上にも雪が積もってます…。

実家から家に戻る途中、交差点で信号待ちをしている間、近所の自動車学校の教習車が別々の方向に4台通過して行きました。ある意味「貴重な体験」だと思いますが、吹雪で視界が悪い中の教習はヒヤヒヤものです。

 

という状況なので、家で本を読んでいます(まだ読み終わっていません)。

大学数学ほんとうに必要なのは「集合」|書籍案内|ベレ出版

 

今から大学数学を学ぼうとは思いませんが、「集合」が気になったので買ってしまいました。

因みに、大学生の頃は一般教養としての数学(微分積分)しか勉強していません。

それ以前に、低レベル校から進学し、講義についていける気がしなかったので、大学合格が分かってから入学式の頃まで、高校の数Ⅰ・Ⅱを慌てて復習してました。

 

なぜ「集合」が気になったのか…ですが、以前の本の紹介でも触れたOracle奥野さんの別の著書、「理論から学ぶデータベース実践入門」を読んでいたからです。

gihyo.jp

 

RDBMSのデータを扱うためのSQLは、(データの列値にNullを含む関係で)3値論理(true=真・false=偽・unkown=不明)での演算になりますが、この本で触れられている範囲は2値論理です(だと思います…読み終えていないので)。

この本(「大学数学~」)の2章を読んだ上で、リレーショナルモデルを勉強すると、「SELECT句って集合演算なんだな」というのが、分かりやすいかな、と思います(もちろん、読まなくても分かりますが)。

 

ただ、悲しいかな、歳を取って昔勉強したことの大部分を忘れてしまい、この本で(特に解説なく)使われている公式(多分、中学から高校1年までに勉強した…はず)すら半分忘れているので、高校数学の基礎の解説本も追加で買ってしまいました。

 

考えてみると、私がいる職場には理系出身者、その中でも数理情報系の学科の出身者が何人かいるのですが、ほとんど数学的な話をすることがありません。

理系と言っても数学が得意な人ばかりではないと思いますが、上司や先輩が「数学が分苦手な人たち」であることで遠慮している面もある気がします。

 

最近、若手に数学が得意な人(文系出身者含む)が増えてきましたが、そのうちの1人が、ある資料に「負の無限大方向に丸める」というような表現を書いたところ、上司に「わかりにくい」とツッコまれていました。

私は、例示を添えて書いてあれば何の問題もない(というか、こういう表現を知らない人にとっては勉強になる)と思うのですが、仕事ではどうしても目先の「わかりやすさ・効率性」が重視されがちで、特に「専門的なもの」とみなされる事柄については、

「伝える側が相手にわかりやすく使えることこそが重要」

であって、

「伝えられる側がきちんと知識を持っていることを求めてはいけない」

という風潮が(過度に)高まっているのが気になります。

 

数学も同様な部分があると思うのですが、「積み上げていかないと理解できない」物事はたくさんあるので。

 

「理解できない人が意思決定する」というのは、怖いです。