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名古屋のITインフラ屋さんです。ITイベントへの参加記録などを残していきます。

今からでも間に合いそうな情報処理技術者試験区分

当分ITイベント・勉強会に行く予定はないので(今のところ次回はデブサミ関西の予定)、また資格・検定ネタです。

情報処理技術者試験の受験申し込みのうち、団体申し込みと個人郵送申し込みはすでに締め切られましたが、個人インターネット申し込みはまだ受付中なので、今から取り組み始めても間に合いそうな区分について考えてみます。

前回情報セキュリティマネジメント試験について書きましたが、まだ試験の内容や評価が定まってくるまで時間がかかりそうなので、個人的にはあまりお勧めできません。

おことわり

私自身、「資格コレクター」ではないので、「とにかく多くの資格を取る」「最低限の勉強で、楽に合格する」だとか、「資格・検定に合格することで一定の能力を持っていることを証明する」というスタンスではなく、「資格・検定に合格するための勉強の中で知識等が得られる」(合格はある意味オマケ)ということを重視しています。

そのため、一般的な「受験のお勧め」とは視点がズレている可能性があるので、ご注意ください。

というわけで、高度試験区分のうち、午後Ⅱが論文試験となる区分は、おそらく準備期間は短くても大丈夫だとは思いますが、触れません。

基本情報技術者試験

問題は全て選択式です。コンピュータの基礎理論を理解していて、プログラミング技術の基礎ができている人なら、今から準備しても十分間に合うと思います。

ただ、テクノロジー・マネジメント・ストラテジと、対象分野はある程度幅が広いので、基礎的な理解が不足している場合は、甘く見ないほうが良いです。

私自身は「2種世代」なので受験していませんが、周りの人は、概ね一度の受験で合格しています。

応用情報技術者試験

午後試験が記述式中心になります。最近の見直しで、解答が必要な問題数が減ったことで少し楽にはなりましたが、それでも、「時間に余裕がある」というほどではないと思います。

基本情報同様、分野は広く、記述式である分理解が不十分な分野は思うように得点できないので、今の時点で、テクノロジ分野について基本情報+αの実力があるか、またはマネジメント・ストラテジ分野に自信があるのでなければ、今からの勉強で合格するのはそれなりに難しいと思います。

こちらも、私自身は「1種世代」なので受けていませんが、周りの人は、すんなりパスできた人、ちょっと苦戦した人に分かれました。

ネットワークスペシャリスト試験

高度試験で(午後Ⅱ試験が)記述式の4区分(スペシャリスト試験)のうち、最も難しい区分だと思います。その理由として大きいのは、ネットワーク技術者として必要な技術が、

・キャリアのネットワーク

・データセンターやクラウド事業者のネットワーク

Webサービスのネットワーク

・社内LAN

のそれぞれで異なる一方、1人のネットワーク技術者がすべての分野の技術について実務で触れることはまずない、という点があげられると思います。

内容自体がものすごく高度というわけではないので、ネットワークについて基本的な考え方が身についていれば、ひたすら過去問を繰り返し解くことで、何とかなるかもしれません。

ちなみに、私は平成26年春の情報セキュリティスペシャリスト合格発表後から勉強を開始(途中、8月頭までLPIC101・102試験の勉強と並行)、同年秋に受験し、(午前Ⅰ免除で)午前Ⅱ=96、午後Ⅰ=88、午後Ⅱ=68点、でした。午後Ⅱもそれほど難しい問題ではなかったのですが、設問の対象となる表の番号を間違えて解答したため、危うく不合格になるところでした。

長時間の試験なので、集中力を保つことも重要です。

情報セキュリティスペシャリスト試験

今回の試験で最後となり、平成29年春から情報処理安全確保支援士制度(仮称)に移行します。但し、現行試験の合格者も支援士登録できますし、制度移行後の試験の難易度は、現行と変わらない、と発表されています。

合格率は他の高度試験とさほど変わらず、一見すると春試験のデータベーススペシャリスト試験エンベデッドシステムスペシャリスト試験よりも低いのですが、データベーススペシャリスト試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験のいずれも、想定受験対象層以外の受験者が少ない一方、情報セキュリティスペシャリスト試験は「冷やかし受験者」が多いので、実質的な合格率は情報セキュリティスペシャリスト試験のほうが高い、と思います。

午後問題は、情報処理技術者試験の全区分の中で、最も事例をベースとした出題が多いのが特徴です。また、最低限、合格に必要な点数分が問題文の中にほぼそのまま記述されています。回答欄の文字数に合わせてうまく調整するなど、一定の「コツ」を掴む必要はあるものの、普段からセキュリティ関連のニュースを読んでいる人なら、そこそこ点数を取ることができるはずです。

ナメていると午前問題で足切りを食らう恐れがありますが、午後の過去問を解いていくことでセキュリティの勉強ができますので、仮に合格できなかったとしても、個人的には一番お勧めしたい試験区分です。

私は平成26年春に受験し、午前Ⅰ=88.4、午前Ⅱ=92、午後Ⅰ=83、午後Ⅱ=81点でした。私の仕事は例年2~3月頃が繁忙期であり、この年は4月もHeartbleed対応などがあって試験前に十分な時間が取れなかったことを考えると(総勉強時間は、午後Ⅰの分を含めても、ネットワークスペシャリストの時の半分くらい)、案外良い結果だったと思います。

春試験なら

秋試験を見送って、春試験を受けるなら、先にあげたデータベーススペシャリスト試験もお勧めです。

元々はデータモデリングに関する設問が大きなウエイトを占める「DA向け」の試験でしたが、平成26年以降、午後Ⅱ問題の問1が、DBA分野の知識も必要な「総合問題」に変わって来ています。相変わらず、KVSなどRDB以外のデータストアが午後問題に出題されないのが気になるところですが、普段RDBのテーブル設計をなんとなくやっていてきちんと正規化できていないとか、一応DBAの仕事をしているが実はデータ量の試算やINDEXのメンテナンス、チューニングの理論などがよくわかっていない、というような人にお勧めです。

長文に慣れるまでに結構時間が掛かるので、今から春試験に備えて勉強を始めるぐらいの気持ちで取り組むと良いかもしれません。

私は、ネットワークスペシャリスト受験直後から勉強を開始し(同年12月までLPIC201・202試験の勉強と並行)、翌春(平成27年春)の試験直前まで午後Ⅰ・午後Ⅱともまともに時間内に解けた過去問がほとんどない状態でしたが、テクニカルエンジニア時代のものを含め大量の過去問を解いたことが結果につながり、午前Ⅱ=96、午後Ⅰ=85、午後Ⅱ=93点でした。