何度か予告していた通り、行ってきました。
2017.cross-party.com #jtf2017
会場は横浜港、大さん橋ホールです(会場付近から赤レンガ倉庫方面を望む)。
入口に短冊も掲示されていました(が、受付係の方の背後だったので、多分スタッフ以外ほとんど誰も読んでないと思う…)。
他人の分が映り込むので写真はアップしません。
開会挨拶です(ボケてます。実行委員長の山口さんではなくて、写真が)。
スタッフの中に、若手に交じって明日(9/9)開催の名古屋情報セキュリティ勉強会の主催者の方も…(お疲れ様です)。
以降、参加各セッションについて、簡単に感想などを記します。
※今回は対談形式がメインなので、一部スライドを公開されているセッションもありますが、スライドへのリンクは省略します。
Serverless Ninja Warriors
Serverless Ninja Warriors (11:20- @C会場) | エンジニアサポートCROSS2017
セッションオーナー含め登壇者(今回、大会場を除いて「壇」はありませんが)が9人!
自社サービスの話あり、他社から請け負って構築したサービスの話あり、個人的な取り組みあり…で、サーバーレスと言っても結構幅がありました。
過去数回、AWS関連のイベントに参加したときに不思議と縁がなく(先月のセキュリティの話には要素として出てきたけど)、AWS Summitに行けなくなって聞きそびれていたサーバーレスの話をやっと聞くことができました。
色々な話が出ていましたが、一番印象に残ったのは、
「サーバーレスでは特に運用段階でカネを引き出しづらい」(安い・簡単と思われているため)
でした。
※中には、「1人で運用してるよ」「通常の運用部隊でなくて、構築者=自分が、ね!」という話も。
「安い」「サーバーOSやミドルウェアのお守りをしなくても良い」という言葉で上層部を説得して導入したら、「じゃあ予算は少なめで」「保守コストもカットでいいよね」という罠が。
1つ問題が解決したと思ったら、新たな問題が出てくるようです。
ランチセッション/One Life
[ランチ]One Life (13:00- @E会場) | エンジニアサポートCROSS2017
実は別のセッションを聞こうと思っていたら(案内がなくて出遅れたために)弁当が品切れで、余っていたこちらへ移動しました。
お年寄りの見守り用IoTの話で、「お年寄りはカメラのようなデバイスの設置を『監視されてる!』ということで非常に嫌がる」という話が印象に残りました。
確かに。
セッションが予定より短く終了したため、隣の未踏人材の話を途中から聞くことに。
おやつセッション/未踏人材は人工知能を こう使う〜シリコンバレーをぶっ飛ばせ〜
[おやつ]未踏人材は人工知能を こう使う〜シリコンバレーをぶっ飛ばせ~ (13:00- @D会場) | エンジニアサポートCROSS2017
すでに人工知能の話は終わっていたようですが、
・国の税金を使って未踏に応募したのに、卒業後Googleなど海外企業に就職する人も多い⇒でも帰ってくるし、ついでに良い外国人の人材を連れてくることも
・未踏人材の進路は、起業:研究職:その他で大体三等分されていてバランスが良い
・尖っている分、資料作りなど苦手な業務が多い
というような話が出ていました。
技術書の裏側 〜 企画から、製作、販売、イベントまで
技術書の裏側 〜 企画から、製作、販売、イベントまで (14:10- @D会場) | エンジニアサポートCROSS2017
隣の音声AIアシスタントの話が気になりつつ、完全に「趣味」で、こちらへ。
最近の技術書は初版1,000部に満たない数しか刷らない場合が多い⇒よく売れる同人誌並み、という話が衝撃的でした。
「70~80年代は良かった(テクニカルライターが執筆のみで食っていけた時代)」とも。
確かに、書籍出版ではありませんが、私も80年代に雑誌投稿が何度か掲載されたことがあって、ページあたり1万円ぐらいの原稿料を貰っていたことを思い出しました(当時はマイナーなPC雑誌でも数万部以上は出てた)。
今、本を出しても1,000部程度では印税が10万(下手したらそれ以下)とか…切ない。
災害時にエンジニアにできること -災害復旧と現地・遠方からの支援-
災害時にエンジニアにできること -災害復旧と現地・遠方からの支援- (15:50- @E会場) | エンジニアサポートCROSS2017
3.11のとき、体調が悪く、何もできず募金だけしてモヤモヤしていたことを思い出しました。
ボランティアとして支援する側の話だけではなく、事業者として(熊本地震で)被災した側のQTnetの話も聞けたのが新鮮でした。
勉強会や講演会などでは、ボランティアの話と被災企業の話は別のテーマとして取り上げられることが多いのですが、実際には切り離せない部分も多いはず。
QTnetの「平時の故障・障害とは違う復旧の進め方」の話は、社会インフラ提供業ではない一般企業にも参考になります。
また、3.11の10日後の京都でのハッカソンが、盛り上がったけれど一過性で終わってしまった話もありましたが、
・あまり張り切りすぎると続かなくなるので「ユルく」やるのも大事
・「参加するにはハードルが高い」と思わなくてもよい
・普段からの備えとともに、地域を超えた人のつながり(CROSSでの交流のような)が(事が起きたときに)役に立つ
という点も参考になりました。
特に、「現地に行かなくてもできることがある」ということで、ボランティア事務所の開設時の話がありましたが、
・企業から無線LANアクセスポイント、ルータ、複合機などの必要機器を借りることはできた
・でも設定方法がわからない
・または「借りることができた無線LANアクセスポイントが一般消費者向け製品で、普通に設定して複数のPCから同時に複合機に対して印刷を掛けると輻輳して失敗する」などの罠にはまった
・現地にいる部隊が、Slackなどで「マニュアル送って」「設定方法教えて」と後方支援部隊に支援要請する
・後方支援部隊が探して/作って/アドバイス等を現地に返す
という場合、後方支援部隊の層の厚さが解決までに掛かる時間に影響するので、そこに参加するだけでも役に立てるかもしれない、と思うと気が楽になります。
マイナーな機器の設定・トラブル解消経験がある人は、たまたま調達できた機器が「他の人にはなかなか設定できないシロモノ」だったときに力を発揮できるかもしれません。
機械学習におけるLowTech/HighTech
機械学習におけるLowTech/HighTech (17:30- @D会場) | エンジニアサポートCROSS2017
タイトル通りですが、「目的に合う技術は、必ずしも最新の技術とは限らない。古くからある枯れた技術のほうがうまく適合する場合もある」ということで、流行りに惑わされすぎないようにするのが大事なようです。
ただ、「適用できそうな対象があれば積極的に試してみる」ことも大事、という話もあり、「考えすぎずにとにかくやってみる」姿勢が必要だと感じました。
実は、数日前から体調が良くなくて(やっぱり疲れが出た)、行きも帰りも大汗をかきながらの移動でしたが(脱水症状にならなくて良かった)、イベントごとにカラーが少しずつ違い、また、これまで対談・座談会形式のセッションへの参加は少なかったこともあり、新鮮な感じで楽しめました。
さて、明日…じゃなくて今日は名古屋情報セキュリティ勉強会だ。