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名古屋のITインフラお守り係です。ITイベントへの参加記録などを残していきます。

個人情報保護委員会(PPC)が「匿名加工情報に関する事務局レポート「パーソナルデータの利活用促進と消費者の信頼性確保の両立に向けて」」を公表

先日、国立情報学研究所(NII)からの報告書について取り上げましたが、今度は個人情報保護委員会からレポートが出ました。

 

改正法の施行準備について個人情報保護委員会

※ページ下のほう「事務局レポート」にあります

 

2017/8/14追記:リンク切れしていますので、以下のリンクからどうぞ。

匿名加工情報・非識別加工情報個人情報保護委員会

※上から2つ目の資料です

 

丁寧に解説されていると思います。

 

ただ、レポートの問題ではなく法律そのものやガイドラインの問題だと思うのですが、匿名加工情報は分析(もしくは分析を活用したサービス・機能等の提供)目的での利用を想定している(であろう)一方、公開を禁止するものでもありません。

仮に公開するとしたら、(情報の有用性を考えれば)加工前の個人情報の情報主体に地理的またはその他の属性が「近い」ところで公開される可能性がそれなりに高いでしょうから、本人を知りうる立場の「ごく一般的な人」(特に高度な調査・検索能力等を持つわけではない)が本人を特定してしまうことは十分ありうる話です(取扱事業者でなければ本人特定の禁止義務もなし、そもそも偶発的な本人特定は禁止義務の対象外)。

 

一方、匿名加工情報の作成元の事業者には、そのあたりの個別事情は一般的なレベルの努力では知りえない可能性もあります。

 

…と考えると、やはり、トラブルの元となりそうな気がします。

 

なお、以前「パブコメ中」だった金融分野など特定分野のガイドラインも、改正法施行3か月前のタイミングで公表されました。

 

特定分野ガイドライン個人情報保護委員会

 

2017/8/14追記:こちらもリンク切れしていますので、以下のリンクからどうぞ。

 

法令・ガイドライン等個人情報保護委員会

※ページ中ほど(やや下方)に特定分野ガイドラインのセクションがあります

本の紹介/応仁の乱・戦国時代前夜 応仁の乱がすごくよくわかる本

今年は応仁の乱勃発550年の区切りの年、ということで静かなブームになっているらしいのですが、残念ながら、今のところ身近でブームにはまっている人を見たことがないです。

 

応仁の乱|新書|中央公論新社

 

www.j-n.co.jp

2冊まとめての紹介です。

 

1冊目のほうは、私が買ったものですでに3版だったので、それなりに売れているのだろうと思います。

当時、興福寺別当を務め、日記を残した経覚と尋尊の視点を頻繁に引用しながら話を進めています。ので、どちらかというと、戦乱の中心というより、離れたところからの視点で語っている割合が高い気がします。

応仁の乱は「戦国時代を生んだ」ということで、どちらの本も乱の終結後の社会の変化について触れていますが、こちらの本はどちらかというと勃発前の情勢について記しているページ数が多いです。

 

2冊目のほうは、もう少し簡潔にわかりやすく乱について記しています。先の本はいかにも歴史家・研究者が書いた本、という内容でしたが、こちらは歴史ライターが書いた本なので内容は軽めです。

ただ、後半に進むにつれて、若干内容が雑になってくるのがちょっと残念です。

尾張国の地図のとんでもないところに三河湾があったり、ある人物の評が前後で(説明をはさむことなく)変わっていたり、誤字があったり、等。

なんだか、締め切り前の光景が目に浮かぶようです。

 

それはそれとして、

・軽い気持ちでバトルを始めたら、予想外に大事になる

・軽く首を突っ込んでみたら抜けられなくなる

・メンツにこだわるあまり、引くに引けなくなる

・それまでの投下コストの回収にこだわって「損切り」できず、さらにコストが嵩む

・なぜか他人の顔を立てることに異常にこだわる人が出てくる

というのは、全部応仁の乱に当てはまることですが、今でもよくある話です…。

 

因みに、乱の登場人物に斯波氏・細川氏・一色氏・吉良氏が出てきますが、みんな(足利一門で)わが愛知に縁のある氏族です。

斯波氏は没落し残った子孫も(津川に)改姓してしまったので姓も地名も残っていないようですが、ほかは全て地名に残っています。

ただ、一色・吉良(どちらも今は西尾市)は分かるとして、細川氏のルーツが岡崎市の細川だったことは知りませんでした(これらの本ではなくて、読む直前に見に行ったこの展覧会で知りました)。

www.art-museum.city.nagoya.jp

※すでに終了しています。

警告!!マイクロソフトのプロダクトキーが不正コピーされている恐れがあります。

…というメールが、4通まとめて届きました。

www.antiphishing.jp

 

さすがに、4通も連続で届くと「本物?」と思う人は少ないと思いますが。

 

以前、

www.antiphishing.jp

のときに、引っかかった人が結構多かったようですから、マイナーチェンジをしながら…という感じなのでしょう(LINEとか、Appleとか、その辺も似た傾向)。

 

「数撃ちゃ当たる」というのは正しいと思うのですが、同じ人にたくさん送りつけても、無駄になるだけ、のような。